医療用高分子・生体接着材料の開発動向と生体親和性・接着性向上に向けた発現機構の解明および表面設計・評価技術
★2025年10月27日WEBでオンライン開講。九州大学 田中氏、国立研究開発法人物質・材料研究機構 田口氏、お茶の水女子大学 秋元氏が、【医療用高分子・生体接着材料の開発動向と生体親和性・接着性向上に向けた発現機構の解明および表面設計・評価技術】について解説する講座です。
■注目ポイント
★「生体親和性高分子表面・界面の設計と優れた材料のスクリーニング方法」、「生体接着材料の基礎、現状、今後の展望」、「ゲルの接着性に関与する物理的因子に焦点を当てた濡れ性評価や界面分光分析を用いて得られた知見」について紹介・解説!
- 第1部 九州大学 先導物質化学研究所 ソフトマテリアル学際化学分野 教授 田中 賢 氏
- 第2部 国立研究開発法人物質・材料研究機構 高分子・バイオ材料研究センター バイオ材料分野 バイオポリマーグループ / グループリーダー 田口 哲志 氏
- 第3部 お茶の水女子大学 共創工学部 人間環境工学科 / 准教授 秋元 文 氏
【1名の場合】55,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについては、別途メールでご案内いたします。基本的には、事前配布資料はマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
■本セミナーの主題および状況(講師より)
★ヘルスケア・医療分野は我が国の成長戦略にも位置付けられ、国際競争力のある製品開発への取り組みが期待されています。高齢社会でニーズの大きいヘルスケア・医療製品には、生体安全性および生体親和性が必要であります。また、より価値の高い医療製品の開発には多様な機能を有する材料が市場から求められています。
★生体接着材料は、医療分野において生体組織間の吻合部における出血・浸出液漏出防止、肺からの空気漏れ防止等、外科手術後の創部を閉鎖・止血・被覆する際に使用され、これまで国内においても数種類が開発されています。これらの生体接着材料は一定の効果はあるものの、接着強度と生体親和性に課題があり、臨床ニーズを十分満たしているとは言えません。
★接着性ゲルは,創傷被覆材,止血剤,ウェアラブルデバイスなど,医療・ヘルスケア分野への応用に向けて大きな注目を集めています。これまでに数多くの接着性ゲルが開発されており,大部分の研究では,共有結合,特異的分子認識,静電相互作用,水素結合,疎水性相互作用などの接着駆動力を分子設計により制御する「化学的アプローチ」に焦点が当てられてきました。一方で,構造因子が接着にどのように関与するかといった「物理的アプローチ」は限定的にしか検討されていません。
■注目ポイント
★各種医療機器の表面処理材として製品化した高分子材料を事例に生体親和性発現機構や開発の技術課題、予防、診断、治療、病後の管理を支える生体親和性高分子表面・界面の設計と優れた材料のスクリーニング方法について解説!
★生体接着材料の基礎、現状、今後の展望および講演者の研究についても紹介!
★ゲルの接着性に関与する物理的因子に焦点を当てて濡れ性評価や界面分光分析を用いて得られた知見について説明!
講座担当:牛田孝平
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【第1講】 医療用高分子の基礎・生体親和性の発現機構と表面設計・評価(仮題)
【時間】 13:00-14:15
【講師】九州大学 先導物質化学研究所 ソフトマテリアル学際化学分野 教授 田中 賢 氏
【講演主旨】
ヘルスケア・医療分野は我が国の成長戦略にも位置付けられ、国際競争力のある製品開発への取り組みが期待されている。高齢社会でニーズの大きいヘルスケア・医療製品には、生体安全性および生体親和性が必要である。また、より価値の高い医療製品の開発には多様な機能を有する材料が市場から求められている。本講座では、各種医療機器の表面処理材として製品化した高分子材料を事例に、生体親和性発現機構や開発の技術課題、予防、診断、治療、病後の管理を支える生体親和性高分子表面・界面の設計と優れた材料のスクリーニング方法について解説する。
【プログラム】
1.医療製品用の合成高分子材料
2.タンパク質と材料の相互作用3.細胞と材料の相互作用
4.生体親和性の発現機構と表面設計
4-1 高分子材料のバルク・表面物性
4-2 水和した高分子の物性・高分子に水和した水の状態とバイオ界面現象
4-3 生体高分子と生体親和性合成高分子の共通点と相違点
4-4 優れた材料の簡便なスクリーニング方法
4-5 多機能生体親和性高分子の設計
【質疑応答】
【キーワード】
ヘルスケア、医療材料、バイオ界面、タンパク質吸着、細胞接着、細胞機能制御、界面水、中間水、バイオマテリアル、再生医療、医療機器、血液、予防、診断、治療、がん細胞、幹細胞
【講演のポイント】
ヘルスケア・医療製品は、使用時に乾燥状態からウエットな状態に変化する。本講演では、製品使用環境で存在する水の視点を考慮し、材料・界面設計における課題と進展、次世代多機能材料について解説する。
【習得できる知識】
ヘルスケア・医療製品は、使用時に乾燥状態からウエットな状態に変化する。本講演では、製品使用環境で存在する水の視点を考慮し、材料・界面設計における課題と進展、次世代多機能材料について解説する。
【第2講】 生体接着材料の基礎、現状および今後の展望(仮題)
【時間】 14:25-15:40
【講師】国立研究開発法人物質・材料研究機構 高分子・バイオ材料研究センター バイオ材料分野 バイオポリマーグループ / グループリーダー 田口 哲志 氏
【講演主旨】
※現在、講師の先生に最新のご講演主旨をご考案いただいております。完成次第、本ページを更新いたします。
生体接着材料は、医療分野において生体組織間の吻合部における出血・浸出液漏出防止、肺からの空気漏れ防止等、外科手術後の創部を閉鎖・止血・被覆する際に使用され、これまで国内においても数種類が開発されている。これらの生体接着材料は一定の効果はあるものの、接着強度と生体親和性に課題があり、臨床ニーズを十分満たしているとは言えない。本講演では、生体接着材料の基礎、現状および今後の展望について述べ、我々の行っている研究を紹介する。
【プログラム】
※現在、講師の先生に最新のご講演プログラムをご考案いただいております。完成次第、本ページを更新いたします。
【第3講】 物理的因子に着目したハイドロゲル接着性の理解と制御
【時間】 15:50-17:05
【講師】お茶の水女子大学 共創工学部 人間環境工学科 / 准教授 秋元 文 氏
【講演主旨】
接着性ゲルは,創傷被覆材,止血剤,ウェアラブルデバイスなど,医療・ヘルスケア分野への応用に向けて大きな注目を集めている.これまでに数多くの接着性ゲルが開発されており,大部分の研究では,共有結合,特異的分子認識,静電相互作用,水素結合,疎水性相互作用などの接着駆動力を分子設計により制御する「化学的アプローチ」に焦点が当てられてきた.一方で,構造因子が接着にどのように関与するかといった「物理的アプローチ」は限定的にしか検討されていない.本講演では,従来着目されてこなかったゲルの接着性に関与する物理的因子に焦点を当て,濡れ性評価や界面分光分析を用いて得られた知見について説明を行う.
【プログラム】
・ 接着性ゲルの開発について
・ 乾燥時間依存的なゲルの物性測定
・ 濡れ性評価と界面分光分析を用いた議論に基づくゲルの接着性を支配する因子
【質疑応答】
【キーワード】
創傷被覆材、ウェアラブルデバイス、ゲル、接着、濡れ、動的濡れ、界面分光