マルチマテリアル化に向けた易解体性接着材料・技術開発およびシステム設計の最新動向
★2026年3月17日WEBでオンライン開講。大阪公立大学 松本 章一 氏、大阪産業技術研究所 舘 秀樹 氏、神奈川大学 木原 伸浩 氏、DIC株式会社 大津 理人 氏が、【マルチマテリアル化に向けた易解体性接着材料・技術開発およびシステム設計の最新動向】について解説する講座です。
■注目ポイント
★高信頼性接着とオンデマンド剥離の両立を目指した易解体性接着材料とシステムの開発状況、分解性ポリマーは使用中の安定性と高い分解性の両立の方法、接着力・柔軟性・易解体性を両立する独自のエポキシ系接着材料技術について紹介!
- 第1部 大阪公立大学 大学院工学研究科 化学・物質系専攻 応用化学分野 / 教授 松本 章一 氏
- 第2部 大阪産業技術研究所 和泉センター 高分子機能材料研究部 / 主幹研究員 舘 秀樹 氏
- 第3部 神奈川大学 理学部 化学科 教授 木原 伸浩 氏
- 第4部 DIC株式会社 アドバンストマテリアル開発センター / マネジャー 大津 理人 氏
【1名の場合】60,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについては、別途メールでご案内いたします。基本的には、事前配布資料はマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
■本セミナーの主題および状況(講師より)
★マルチマテリアル化に伴って、異種材料接合や再利用・リサイクルのための易解体性接着への関心が高まっています。
★分解性(易解体性)接着剤は材料や素材の再使用を容易にし、資源の有効利用に大いに資する材料となります。しかし、分解性ポリマーは使用中に分解する可能性があり、分解性が高ければ高いほど、使用中の安定性は一般に低下します。使用中の安定性と高い分解性を両立するためには、非天然の刺激によって起こる高速な分解反応を利用する必要があります。そのような分解反応として、ジアシルヒドラジンの酸化分解が利用できます。
★接着材に使用される樹脂の中でも、特にエポキシ樹脂は優れた接着力、耐熱性、耐薬品性を備え、電子機器や自動車、建築など幅広い分野で利用されています。しかしその耐久性の高さゆえに、製品廃棄時に接着部の分解やリサイクルが困難という課題があります。このため、接着力を維持しつつ容易に解体できる新材料の開発が求められています。
■注目ポイント
★高信頼性接着とオンデマンド剥離の両立を目指した易解体性接着材料とシステムの開発状況について具体的な研究事例を交えて総括的に紹介!
★分解性ポリマーは使用中の安定性と高い分解性の両立の方法とは!?
★接着力・柔軟性・易解体性を両立する独自のエポキシ系接着材料技術を紹介!
講座担当:牛田孝平
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【第1講】 易解体性接着のための材料とシステム設計総論
【時間】 11:00-12:00
【講師】大阪公立大学 大学院工学研究科 化学・物質系専攻 応用化学分野 / 教授 松本 章一 氏
【講演主旨】
マルチマテリアル化に伴って、異種材料接合や再利用・リサイクルのための易解体性接着への関心が高まっている。高信頼性接着とオンデマンド剥離の両立を目指した易解体性接着材料とシステムの開発状況について具体的な研究事例を交えて総括的に紹介したい。
【プログラム】
1. 接着の基本(定義、用語、接着と粘着、接着の基本原理など)
2. 接着理論と機構の分類(分子間相互作用、機械的相互作用、分子拡散など)
3. 易解体性接着の技術開発経緯(これまでの主な研究開発事例の紹介など)
4. 解体のための外部刺激の特徴(熱、光、電場、化学反応など)
5. 熱応答性易解体接着の安定性と迅速解体の両立(熱酸発生剤の活用など)
6. まとめ
【質疑応答】
【第2講】 分解性や剥離性を有する解体性接粘・接着技術の開発とその応用
【時間】 13:00-14:15
【講師】大阪産業技術研究所 和泉センター 高分子機能材料研究部 / 主幹研究員 舘 秀樹 氏
【講演主旨】
※現在、最新のご講演主旨を講師の先生にご考案いただいております。完成次第本ページを更新いたします。
【プログラム】
はじめに
1. ORISTにおける易解体性材料の開発
2. 超音波照射によって剥離可能となる易剥離粘着剤
3. 乾電池で剥離が可能となる電気剥離粘着テープ
4. 光照射によって解重合的に分解が進行し物性が変化する解重合性ポリマー
おわりに-これからの易解体性材料-
【質疑応答】
【第3講】 高分解性の易解体性接着:高い熱的・化学的安定性、機械的強度との両立
【時間】 14:25-15:55
【講師】神奈川大学 理学部 化学科 教授 木原 伸浩 氏
【講演主旨】
分解性(易解体性)接着剤は材料や素材の再使用を容易にし、資源の有効利用に大いに資する材料となる。しかし、分解性ポリマーは使用中に分解する可能性があり、分解性が高ければ高いほど、使用中の安定性は一般に低下する。使用中の安定性と高い分解性を両立するためには、非天然の刺激によって起こる高速な分解反応を利用する必要がある。そのような分解反応として、ジアシルヒドラジンの酸化分解が利用できる。具体的な材料として、分解性エポキシ樹脂や分解性CFRP、分解性SAPを例示する。いずれも、使用中は熱的にも化学的にも安定で強度は十分に高く、しかし、入手容易な次亜塩素酸ナトリウム水溶液によって速やかに分解する。また、乾式での分解、分解性ビニルポリマーについても述べる。さらに、非水素結合性の分解性官能基についても述べる。
【プログラム】
1. 高い分解性と高い安定性の両立
1.1 非天然刺激による分解
1.2 ジアシルヒドラジンの酸化分解
1.3 ポリジアシルヒドラジンの酸化分解性と熱的・化学的安定性
2. ジアシルヒドラジン構造をもつポリマーの応用
2.1 ジアシルヒドラジン構造をもつエポキシ樹脂硬化剤
2.2 酸化分解性接着剤(エポキシ樹脂)
2.3 酸化的架橋-脱架橋系
2.4 透明板状酸化分解性架橋体
2.5 酸化分解性CFRP
2.6 酸化分解性高吸水性ポリマー(SAP)
2.7 乾式分解
2.8 酸化分解性ビニルポリマー
3. 2-チオエチルエステル
3.1 2-チオエチルエステルの酸化分解性
3.2 スルフィド構造をもつ酸化分解性ポリエステル・ポリウレタン
3.3 スルフィド構造を持つ酸化分解性エポキシ樹脂
【質疑応答】
【キーワード】
高分解性ポリマー、熱的安定性、化学的安定性、酸化分解性ポリアミド、酸化分解性ポリエステル、漂白剤、過酸化水素、エポキシ樹脂、CFRP、SAP、乾式分解、酸化分解性ビニルポリマー
【講演のポイント】
分解性ポリマーにおいて、分解が非天然刺激で起こるならば、使用時の高い熱的・化学的安定性と使用後の高い分解性を両立することができる。ジアシルヒドラジンはそれを可能にする官能基で、有用な高分解性ポリマーを可能にする。
【習得できる知識】
・高分解性と高い安定性を両立するための方法
・ジアシルヒドラジンの利用法
・化学的に安定な分解性エポキシ樹脂
・化学的に安定な架橋体の脱架橋
・化学的に安定な分解性SAP
・ビニルポリマーの主鎖への任意の官能基の簡便な導入
【第4講】 易解体性を有するエポキシ系接着樹脂の開発と応用
【時間】 16:05-16:50
【講師】DIC株式会社 アドバンストマテリアル開発センター / マネジャー 大津 理人 氏
【講演主旨】
接着材に使用される樹脂の中でも、特にエポキシ樹脂は優れた接着力、耐熱性、耐薬品性を備え、電子機器や自動車、建築など幅広い分野で利用されている。しかしその耐久性の高さゆえに、製品廃棄時に接着部の分解やリサイクルが困難という課題がある。このため、接着力を維持しつつ容易に解体できる新材料の開発が求められている。当社では耐熱性、難燃性、耐湿性、誘電特性、靭性などを満たす高機能エポキシの開発に取り組んでおり、本講演ではこれら技術を活用したエポキシ系易解体接着材料の開発例を紹介する。
【プログラム】
1.易解体接着技術の背景とエポキシ樹脂への要求
1.1 環境配慮・リサイクル対応に向けた接着技術の役割
1.2 従来エポキシ系接着剤の特性と課題
2.接着剤樹脂用エポキシ樹脂の設計
2.1 柔軟性・強靭性付与のためのアプローチ
2.2 反応誘発型相分離技術の活用
3. 易解体性の付与
3.1 解体性付与の設計
3.2 熱膨張カプセル添加による接着/解体特性の紹介
3.3 解体プロセスと応用展開
4. 今後の展望
【質疑応答】
【キーワード】
エポキシ樹脂、易解体性接合材料、リサイクル
【講演のポイント】
接着力・柔軟性・易解体性を両立する独自のエポキシ系接着材料技術を紹介し、材料設計から解体プロセスまで、実用化を見据えた新しい接着技術の可能性を解説します。
【習得できる知識】
・エポキシ樹脂に易解体性を付与する材料設計の考え方
・解体プロセスの考え方と応用可能性