気体分離膜のガス透過メカニズムと膜による水素分離およびCO2分離の技術動向
★2024年2月28日WEBオンライン開講。 山口大学 田中先生から、気体分離膜のガス透過メカニズムと膜による水素分離およびCO2分離の技術動向について解説する講座です。
■本講座の注目ポイント
★素材の異なるガス分離膜のガス透過現象などにつき、膜を用いたガス分離法について、その基礎と概要を解説し、膜による水素分離およびCO2分離の技術開発動向を中心に解説する。
- 山口大学 大学院創成科学研究科 循環環境工学分野 教授 田中 一宏 氏
【1名の場合】39,600円(税込、資料作成費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
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※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき11,000円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は11,000円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【【本セミナーの主題および状況 本講座の注目ポイント】】
■本セミナーの主題および状況
★水素分離膜:水素製造プロセスで水素と二酸化炭素を効率的に分離するために用いられており、金属膜や有機高分子膜、無機高分子膜、混合膜がある。
★二酸化炭素分離膜:排出された二酸化炭素を貯留または利用する技術(CCS/CCU)の一つとして、複数の成分からなる排ガス等から二酸化炭素を分離して回収するために用いられ、アミン系液体吸収剤を含浸させた膜や、二酸化炭素と親和性の高い高分子膜、ナノサイズの細孔を有する分子ふるい膜などがあり、いずれもカーボンニュートラル社会の中で将来的な期待がされている技術である。
■本講座の注目ポイント
★分離膜の形態と製膜法、特に応用としてCO2分離膜、水素分離膜の技術開発動向を学ぶことが出来る。
★膜によるガス分離プロセスをイメージでき、素材の異なるガス分離膜のガス透過現象をイメージできるようになる。またガス分離膜の研究発表を聴講するときに役立つ基礎知識を習得できる。
講座担当:青木良憲
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【時間】 13:30-17:30
【講師】山口大学 大学院創成科学研究科 循環環境工学分野 教授 田中 一宏 氏
【講演主旨】
化学産業では様々な分離プロセスが必要である。ガスの分離には、従来から深冷分離法、吸着法、吸収法が用いられてきたが、1980年頃から実用化が始まった膜によるガス分離法は、従来法に比べて原理的に消費エネルギーの少ないガス分離技術である。水素分離に利用され始め、CO2分離、高純度N2ガス製造、脱湿工程などへと利用は広がっている。低炭素社会の実現に必要な技術が求められている現在、クリーンなエネルギー媒体である水素の分離や主要な温室効果ガスであるCO2の分離回収技術への膜ガス分離法の利用が注目されている。
本講座は、大学の講義ではほとんど扱われていない膜を用いたガス分離法について、その基礎と概要を解説する。また、膜による水素分離およびCO2分離の技術開発動向を解説する。
【習得できる知識】
・膜によるガス分離プロセスをイメージできる。・素材の異なるガス分離膜のガス透過現象をイメージできる。
・関連学会でガス分離膜の研究発表を聴講するときに役立つ基礎知識を習得できる。
【講演キーワード】
低炭素化、水素分離、CO2分離、膜ガス分離、分離膜、高分子膜、炭素膜、シリカ膜、ゼオライト膜、促進輸送膜
【講演のポイント】
膜を用いるガス分離法は大学の講義ではほとんど扱われていない。本セミナーでは、膜による水素分離およびCO2分離に関する研究発表を聴講する際に役立つと考えられる基礎知識を中心に解説する。
【プログラム】
1.膜ガス分離の基礎
1-1.膜ガス分離プロセス
1-2.蒸留法、吸収法、吸着法との比較
1-3.膜ガス分離の適用例
1-4.膜による水素分離プロセスの例
1-5.膜によるCO2分離プロセスの例
1-6.ガス分離膜と膜モジュール
1-7.透過係数とパーミアンスと圧力差
1-8.分離膜の分離係数
1-9.膜モジュールの分離性能
1-10.圧力比と膜モジュールの分離性能
1-11.欠陥率と膜の分離係数
2.分離膜の形態と製膜法
2-1. 非対称膜と複合膜
2-2.非対称膜の作製法
2-3.スパイラル膜モジュール
2-4.中空糸膜の作製法
2-5.炭素膜の作製法と構造
2-6.シリカ膜の作製法と構造
2-7.ゼオライト膜の作製法と構造
3.ガス透過メカニズム
3-1.ガス分子の動力学直径と臨界温度
3-2.気体分子運動論
3-3.粘性流れとKnudsen流れ
3-4.細孔内のガス透過メカニズム
3-5.ゼオライト膜の構造
3-6.シリカ膜の構造
3-7.炭素膜の構造
3-8.高分子膜の構造
3-9.溶解拡散機構
3-10.高分子の自由体積
4.CO2分離膜の技術開発動向
4-1.CO2分離膜の用途
4-2.高分子膜
4-3.炭素膜
4-4.シリカ膜
4-5.ゼオライト膜
4-6.促進輸送膜
4-7.CO2分離膜に関するその他の話題
5.水素分離膜の技術開発動向
5-1.水素分離膜の用途
5-2.高分子膜
5-3.炭素膜
5-4.シリカ膜
5-5.ゼオライト膜
5-6.水素分離膜に関するその他の話題
6.まとめ