医療用粘着剤・テープの特性と低皮膚刺激を実現する製品開発のコンセプト
~粘着剤のイロハから新たな用途への方法を探る~
★2024年11月7日開講。【(元)日東電工株式会社/(元)日東メディカル株式会社/現メディカルテープ研究所: 山本 敏幸 氏】に、医療用粘着剤の特性と製品開発に向けた品質・スペック・安全性への対応について解説していただきます。
■本講座の注目ポイント
本講座は医療用の製品開発について必要な知識を学べます。
①どのような種類の粘着剤があるのか、医療用として用いるための特性について解説します
②医療用テープの構成と、皮膚への刺激を低減する製品開発事例を紹介します
③化粧品分野や医療機器への応用について、新しい用途の製品開発のヒントを提示します
- メディカルテープ研究所 代表 山本 敏幸 氏
●1名様 :45,100円(税込、資料作成費用を含む)
●2名様以上:16,500円(お一人につき)
※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたします。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについて、別途メールでご案内いたします。基本的にはマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【時間】 13:00-17:00
【講師】メディカルテープ研究所 代表 山本 敏幸 氏
【講演主旨】
粘着剤技術はニッチな高分子化学の応用の分野です。しかし、この技術から生まれた製品や部材は日用品・医療用品・医薬品・化粧品・電子材料や・表示材料・自動車産業・建材などきわめて多くの分野で使われています。粘着剤について、基礎的な要素を学び多くの分野の製品開発に活かして行くことができるのです。
私は医療分野に関わってきましたので、医療用の粘着剤の基礎・いろはをわかりやすく説明し、さらに、医療分野の製品の応用事例や化粧品分野への応用の可能性についてお話します。粘着テープはシートであるが故の制限がありますが、そのシートである故の特徴も出てきます。この特徴を活かして、新たな用途の製品開発のヒントを一緒に考えて見たいと思います。
【講演者について】
化学を学び、生物学、特に細胞遺伝学を研究してきた背景があります。
生体の成り立ちを理解し、医学的視点を取り入れつつ、日東電工でテープ開発の技術を学んできたことを応用して、いろいろな医療上のトラブルの解消に寄与する製品開発を行い、更にはそれを病院に届け、専門ナースや医師と議論してきました。
これらの知見を活かしながら、本講演では粘着剤のいろはから応用まで、開発事例を通して皆様のお役に立てるようお話しします。
長い開発期間中に、3回モノづくり大賞(経済産業省関係)の受賞を受けました。そのうち2回は近畿経済産業局のモノづくり新撰の認定です。最近では近畿経済産業局モノづくり新撰2023の認定を受けた新製品の紹介もさせて頂きます。
粘着テープ技術から、このような新たな製品を生み出してきたそのエッセンスを紹介します。
【習得できる知識】
①粘着剤の成り立ち
②医療用粘着剤となるための条件
③医療用粘着剤関係の製品群
④医療用粘着製品の開発事例(医薬テープ、医療機器、化粧関係テープなど)
⑤新たな製品開発のヒント、新製品開発のコンセプトを生み出す方法
⑥薬事的な側面から考え方
【キーワード】
工業用製品と医療用製品の違い、医療用粘着剤とその応用製品、医療用の製品にするために必要な条件、皮膚刺激を減らす方法に関して、粘着技術の医療分野への応用の可能性、皮膚トラブルの解決など
【プログラム】
0.はじめに
1.医療用粘着テープの基礎 ~なぜ粘着剤は接着するのか~
1-1 医療用テープの構成
1-2 支持体の種類・目的・用途
1-3 粘着剤の種類と一般的特性(医療の分野)
1-4 皮膚への接着とSUS板への接着の違い
2.医療用粘着剤とは ~工業用製品との違い~
2-1 医療用粘着剤とは
2-2 被着体が皮膚または粘膜に使用される
2-3 医療用製品にどのようなものがあるか
3.医療用テープと皮膚刺激
3-1 なぜテープを貼ると皮膚がかぶれるのか
3-2 皮膚刺激の原因
3-3 解決の方法
4.ゲル型粘着剤による低皮膚刺激製品開発事例
4-1 市場は何を求めていたか
4-2 製品コンセプト
4-3 開発上の重要ポイント ~ゲル化と皮膚接着性のバランス~
4-4 市場開拓上の工夫
5.水蒸気透過性と皮膚かぶれに関して
5-1 水蒸気透過性と皮膚刺激の関係
5-2 水蒸気透過性を向上させた製品開発事例
6.支持体の引張応力低減と皮膚かぶれ
6-1 皮膚伸縮に伴うテープ貼付部位の皮膚にかかる応力
6-2 皮膚刺激とフイルムの応力緩和性
6-3 応力緩和と貼付時の違和感
7.テープ技術の医療分野の応用例 <参入の可能性検討>
7-1 化粧品分野
7-2 医療機器分野・創傷被覆材・その他
7-3 経皮吸収薬への展開 ~アトピー性皮膚炎解決テープへの挑戦~
7-4 スポーツテープ、キネシオテープ
雑貨(整形外科関係)、包茎補助テープ(Fimotape)の紹介
8.まとめ
【質疑応答】