高熱伝導化に向けたフィラー・シートの開発動向と材料への要求特性
★2024年12月23日WEBでオンライン開講。富山県立大学 永田 員也 氏、ヘンケルジャパン株式会社 奥原 昴 氏、古河電工パワーシステムズ株式会社 野村 伸吾 氏の3名が高熱伝導化に向けたフィラー・シートの開発動向と材料への要求特性について解説する講座です。
■注目ポイント
★TIMなどの放熱性複合材料を開発製造するための基礎知識として熱伝導性フィラーの本質とポリマーと複合化するときのキー技術である表面処理の考え方とメカニズムをわかりやすく解説し、実際の開発事例などを紹介!
- 第1部 富山県立大学 機械システム工学科 客員教授 永田 員也 氏
- 第2部 ヘンケルジャパン株式会社 オートモーティブコンポーネンツ事業部 アプリケーションエンジニア 奥原 昂 氏
- 第3部 古河電工パワーシステムズ株式会社 第二事業部 エフコ製造部 開発課 課長 野村 伸吾 氏
【1名の場合】49,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURLについては、別途メールでご案内いたします。事前の配布資料につきましては紙テキストで郵送にてお送りいたします。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
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【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
■本セミナーの主題および状況
EVに使用される材料の1つである熱マネジメント材料は、駆動用バッテリーやパワーコンバージョン部品に無くてはならない機能性材料で、ここ数年かつてないほどの活況を呈している
■注目ポイント
★熱伝導フィラーに焦点を絞り、この分野以外のフィラーと熱伝導性フィラーの違いを、化合物や表面特性の観点から解説!
★二液性液状ギャップフィラーおよび熱伝導性接着剤の特性と、次世代エネルギー車における適用事例を紹介!
★基本的なTIMの設計思想を解説しながら、ユーザーの要望を満たすための技術的な課題を示し、TIMに用いられる材料に対する要望事項を解説!
講座担当:枩西 洋佑
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン学習講座になります≫
【第1講】 熱伝導性フィラーの表面処理と分散技術・TIMへの応用
【時間】 13:00-14:15
【講師】富山県立大学 機械システム工学科 客員教授 永田 員也 氏
【講演主旨】
【プログラム】
【第2講】 EVバッテリーにおける熱マネジメント材料の機能と特徴
【時間】 14:30-15:45
【講師】ヘンケルジャパン株式会社 オートモーティブコンポーネンツ事業部 アプリケーションエンジニア 奥原 昂 氏
【講演主旨】
自動車産業は今、世界的に100年に一度の変革期を迎えていると言われており、この自動車産業の変革をリードする技術として最も注目を浴びているのが「次世代エネルギー車」である。次世代エネルギー車、いわゆるEVに使用される材料の1つである熱マネジメント材料は、駆動用バッテリーやパワーコンバージョン部品に無くてはならない機能性材料で、ここ数年かつてないほどの活況を呈している。そこで本講演では代表的な熱マネジメント材料である二液性液状ギャップフィラーおよび熱伝導性接着剤の特性と、次世代エネルギー車における適用事例を紹介する。
【キーワード】
熱マネジメント材料、放熱材、TIM、ギャップフィラー、熱伝導性接着剤、次世代エネルギー車、EV、CTP
【講演ポイント】
ヘンケルは幅広い種類の熱マネジメント材料(放熱材)を取り扱う他に類を見ない材料メーカーであるため、種類別の製品特性やメリット・デメリットについて精通しており、ユーザーの希望に最も合致する製品を提案することができる。本講義では先ず熱マネジメント材料の選定の仕方と機能、次に自動車産業、特に次世代エネルギー車への適用が本格化している二液性液状ギャップフィラーおよび熱伝導性接着剤についてその特性を説明する。
【習得できる知識】
熱マネジメント材料の機能と役割
熱マネジメント材料の種類(シート、1液、2液)とそれぞれの特徴
二液性液状ギャップフィラーの特徴と利点
熱伝導性接着剤の特徴と利点
次世代エネルギー車用部品の熱マネジメント材料に求められる特性
【プログラム】
1.次世代エネルギー車用部品の熱対策
1.1 自動車産業におけるトレンド
1.2 次世代エネルギー車用部品の熱マネジメント課題
2.熱伝導性ギャップフィラーの紹介
2.1 TIM (Thermal Interface Material) の機能と役割
2.2 TIMの種類と各機能
2.3 熱伝導性ギャップフィラーの性能
2.3.1 熱伝導性ギャップフィラーの特徴および利点
2.3.2 シート材料との比較
2.3.3 1液材料との比較
3.熱伝導性ギャップフィラーの採用実績
3.1 EVバッテリーでの採用実績
3.2 パワーエレクトロニクス部品での採用実績
4.熱伝導性接着剤の採用実績
4.1 パワーエレクトロニクス部品での採用実績
4.2 CTP(Cell to Pack)への応用
5.まとめ
【質疑応答】
【第3講】 高熱伝導放熱シート(TMシート)の開発動向と課題
【時間】 16:00-16:30
【講師】古河電工パワーシステムズ株式会社 第二事業部 エフコ製造部 開発課 課長 野村 伸吾 氏
【講演主旨】
一見平滑に見えるICチップなどの発熱体や、ヒートシンクなどの放熱部材もミクロにみると微小な凹凸が存在する。この微小な凹凸部に入り込む空気は断熱性が高いため、発熱体から放熱部材へのスムーズな熱の移動を阻害する要因となる。この微小な凹凸を、空気よりも熱伝導性の高い素材で埋めるためにTIM(Thermal Interface Material)が存在する。
本セミナーではユーザーから実際に集めた要望事項からTIMの開発動向を示す。
また、基本的なTIMの設計思想を解説しながら、ユーザーの要望を満たすための技術的な課題を示し、TIMに用いられる材料に対する要望事項を解説する。
【キーワード】
TIM、放熱、放熱シート、ゴム、熱伝導、TIM設計
【講演ポイント】
ユーザーのVOC(Voice Of Customer)から得られたTIM(Thermal Interface Material)に対する要望と、それをベースとした開発動向及び技術的な課題を解説する。ゴム状TIMに用いられる材料への要求事項を理解することができる。
【習得できる知識】
・基本的なTIMの役割と種類
・TIM材料の設計思想
・VOCから得られる技術動向
・TIM材料に求められる開発要件
【プログラム】
1.導入
1-1 古河電工パワーシステムズ 会社概要
1-2 電線接続部材メーカーが放熱シートを開発した背景
2.TIM(Thermal Interface Material)とは
2-1 TIMの役割
2-2 TIMの種類
3.古河電工パワーシステムズ製TIM TMシート🄬
3-1 TMシート🄬の特徴
3-2 TMシートが活躍する業界
4.TMシートの開発動向と課題
4-1 顧客の要望と変化
4-2 基本的な熱伝導の概念
4-3 基礎特性の向上に関する課題
4-4 暗黙要求事項とのトレードオフに関する課題
5.まとめと質疑応答