【 LIVE配信・WEBセミナー】

青果物の鮮度保持に向けた技術・包装資材の設計・開発動向と劣化メカニズムの解明と対策および鮮度評価理論

★2025年9月18日WEBでオンライン開講。岐阜大学大学 中野氏、京都大学 黒木氏、九州大学 田中氏、株式会社リセンティア 山西氏が、【青果物の鮮度保持に向けた技術・包装資材の設計・開発動向と劣化メカニズムの解明と対策および鮮度評価理論】について解説する講座です。

■注目ポイント

★青果物の品質保持に関わる基本的な収穫後生理、青果物の品質評価や数理モデルによる MA 包装設計、青果物鮮度の定量評価法、水分損失の観点から見た青果物の鮮度評価、青果物可食コーティングGreen Transformation(GX)による鮮度保持技術、鮮度劣化のメカニズムと劣化原因にアプローチする鮮度保持資材・機器を紹介!

セミナー番号
S2509314
セミナー名
青果物 鮮度保持
講師名
  • 第1部  岐阜大学大学院  連合農学研究科 / 教授  中野 浩平 氏
  • 第2部  京都大学  大学院農学研究科  黒木 信一郎 氏
  • 第3部  九州大学  大学院農学研究院 / 教授  田中 史彦 氏
  • 第4部  株式会社リセンティア  代表取締役  山西 美香 氏
開催日
2025年09月18日(木) 10:30-16:50
会場名
※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です
受講料(税込)

【1名の場合】60,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。

詳細

定員:30名

※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。

※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについては、別途メールでご案内いたします。基本的には、事前配布資料はマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。

※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。

※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。

※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。

※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。

※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。

※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。


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【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】

■本セミナーの主題および状況(講師より)

★青果物がその他の食品と大きく異なる点は,収穫後も生命活動を継続していることです。青果物の品質を長期間に渡って保持するためには,収穫後生理の理解が必須です。同時に,品質保持技術の効果を検証するためには,青果物の品質(鮮度)そのものについての理解も必要です。

★青果物の鮮度保持に関する研究は長い歴史を持ち、多くの技術が確立されています。しかし、現場では依然として鮮度劣化の課題に直面しています。技術の浸透が十分でない要因として、単独利用よりも複数併用が効果的であること、品目や産地ごとに異なる環境に応じたカスタマイズが必要であること、情報が十分に現場(生産者・集荷業者)へ伝達されていないことが挙げられます。

→本講座では、現場での効果的な活用、持続可能な鮮度保持を実現するための知識と手法の習得に向け、鮮度劣化のメカニズム、劣化原因にアプローチする鮮度保持資材・機器を紹介!

■注目ポイント

★青果物の品質保持に関わる基本的な収穫後生理、青果物の品質評価や数理モデルによる MA 包装設計、青果物鮮度の定量評価法に関する研究の最先端について解説!

★細胞内外を移動する水の動きを捉える研究から得られた知見をもとにした鮮度評価や品質保持の新たな可能性を紹介!

★青果物可食コーティングGreen Transformation(GX)による鮮度保持技術とは!?


講座担当:牛田孝平

≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫

【第1講】 収穫後生理学に基づく青果物の鮮度保持・評価理論

【時間】 10:30-11:45

【講師】岐阜大学大学院 連合農学研究科 / 教授 中野 浩平 氏

【講演主旨】

 青果物がその他の食品と大きく異なる点は,収穫後も生命活動を継続していることです。青果物の品質を長期間に渡って保持するためには,収穫後生理の理解が必須です。同時に,品質保持技術の効果を検証するためには,青果物の品質(鮮度)そのものについての理解も必要です。
 本講では,青果物の品質保持に関わる基本的な収穫後生理について述べると共に,青果物の品質評価や数理モデルによる MA 包装設計,さらには,青果物鮮度の定量評価法に関する研究の最先端について講述します。



【プログラム】

青果物の品質保持に関わる収穫後生理
 • 青果物は収穫後も生きている
 • 呼吸生理と環境要因

数値シミュレーションによる青果物の最適MA包装設計
 • MA包装とは
 • 青果物の限界酸素濃度
 • MA包装内ガス組成変化モデルによる数値シミュレーション
 • 富有柿のバルクMA包装設計の例

青果物鮮度の定量評価法に関する研究の最先端
 • 青果物の品質要素
 • 鮮度評価の重要性と問題点
 • 青果物鮮度の定量化に関する既往研究
 • メタボロミクスによる鮮度マーカーの探索と鮮度評価の新展開

ポストハーベストロスとSDGs,食料安全保障
 • 発展途上国における青果物流通の現状
 • 我が国おけるコールドチェーンシステム
 • 農業再生のための品質を基軸にした高付加価値化

【質疑応答】

 

【キーワード】

野菜,果物,鮮度保持,鮮度評価,収穫後生理,包装,食品ロス


【講演のポイント】

野菜や果物は,私達と同じように呼吸を続けており,それが原因となって品質が低下します。収穫後生理や技術への理解は,畑から食卓における青果物の品質管理の高度化に貢献します。ひいては食品ロス削減へと繋がります。 


【習得できる知識】

• 青果物の品質に関わる収穫後生理
• 青果物の収穫後生理に立脚した品質保持・評価技術
• 品質保持・評価技術の食品ロス削減への貢献



【第2講】 水分損失の観点から見た青果物の鮮度劣化

【時間】 12:45-14:00

【講師】京都大学 大学院農学研究科 黒木 信一郎 氏

【講演主旨】

 本講座では、青果物の鮮度劣化を「水分の行方」という視点からひもとき、私たちの目には見えない内部で何が起きているのかをご紹介します。細胞や組織内を移動する水のふるまいや、時間とともに変化する膜の性質が、品質や食感にどのように関わっているのか。青果物内部の水移動に踏み込んだ最新の知見を交え、わかりやすくお伝えします。鮮度保持の工夫やフードロス削減の可能性にもふれながら、科学が食と社会の未来にどう貢献できるのかを、ともに考える機会となれば幸いです。


【プログラム】

1.細胞間隙:水とガスの通路が収穫後にどう変わるか 
 1.1.細胞間隙の機能
 1.2.X線CTによる細胞間隙の可視化
 1.3.間隙閉塞がもたらす収穫後生理

2.水分損失の組織特異性 
 2.1.MRIによる水分布の経時変化の可視化
 2.2.水の運動性の分布と収穫後生理

3.細胞膜の物性と鮮度劣化 
 3.1.細胞膜水伝導係数 (水透過係数)
 3.2.アクアポリンの関与とその収穫後の経時変化
 3.3.細胞膜の化学変化と膜物性
 3.4.細胞膜物性を指標とした青果物品質評価技術の開発に向けて

【質疑応答】


【キーワード】

細胞膜水透過性、アクアポリン、非破壊計測、鮮度保持、フードロス削減


【講演のポイント】

鮮度をどう守り、どう測るか──その技術革新の鍵は、実は「水のふるまい」にあります。本講演では、細胞内外を移動する水の動きを捉える研究から得られた知見をもとに、鮮度評価や品質保持の新たな可能性を紹介します。センシング技術や非破壊計測の進展を背景に、科学が支えるこれからの食のあり方について、未来志向で考える場とします。

【習得できる知識】

・水分損失が鮮度や品質に及ぼす具体的な影響

・細胞や組織の中で水がどのように動いているか

・青果物の中身を調べる先端的な研究手法(例:X線CT、MRIなど)

・鮮度を長持ちさせるための保存や管理の工夫

・鮮度劣化とフードロスの関係


【第3講】 機能性可食コーティング手法によるイチゴなどの青果物の鮮度保持技術の開発

【時間】 14:10-15:25

【講師】九州大学 大学院農学研究院 / 教授 田中 史彦 氏

【講演主旨】

 本講演では、身近なプラスチック問題として、日々、消費者がスーパーマーケットなどで目にするプラスチック系青果物包装材に着目し、これをバイオマス素材に置き換えるGreen Transformation(GX)を目指す。ここでは、可食コーティングの開発に注目し、その可能性と有用性について学ぶ。


【プログラム】

・はじめに(青果物可食コーティングGreen Transformation(GX))

・可食コーティングの基礎

・可食コーティングの開発

・可食コーティングの実例

・新たな可食コーティング技術

・さいごに

【質疑応答】



【第4講】 青果物鮮度保持に向けた資材・機器・技術の開発

【時間】 15:35-16:50

【講師】株式会社リセンティア 代表取締役 山西 美香 氏

【講演主旨】

 青果物の鮮度保持に関する研究は長い歴史を持ち、多くの技術が確立されている。しかし、現場では依然として鮮度劣化の課題に直面している。
 技術の浸透が十分でない要因として、単独利用よりも複数併用が効果的であること、品目や産地ごとに異なる環境に応じたカスタマイズが必要であること、情報が十分に現場(生産者・集荷業者)へ伝達されていないことが挙げられる。
 本講座では、鮮度劣化のメカニズムと、劣化原因にアプローチする鮮度保持資材・機器を紹介。現場で効果的に活用し、持続可能な鮮度保持を実現するための知識と手法を習得することを目的とする。


【プログラム】

1    青果物鮮度保持の基礎
 1.1    鮮度劣化のメカニズム
 1.2    鮮度保持資材・機器の種類

2    青果物鮮度保持資材・機器の活用実例
 2.1    短期(~1か月) 店舗における棚もち延長、収穫余剰品の貯蔵
 2.2    中期(~3か月) 輸出物流における品質維持、物日狙いの在庫
 2.3    長期(~12か月)周年流通用在庫

3    青果物鮮度保持の最適解(2025年現在)

【質疑応答】


【キーワード】

鮮度保持、鮮度保持フィルム、MA包装、電界発生装置、エチレン吸着、低温プラズマ、青果物輸出、長期貯蔵、海上輸送


【講演のポイント】

青果物鮮度保持研究者との人的ネットワークをもち、産地・市場に赴き資材・機器の複合使用で課題解決をしてきた講演者が、「鮮度保持の今」について解説します。


【習得できる知識】

・青果物鮮度劣化のメカニズムと対策

・鮮度保持技術・資材・機器の種類

・鮮度保持技術・資材・機器の活用実例

・持続可能な鮮度保持を実現するための知識と手法



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