環境に配慮するポリウレタンの設計開発と劣化分解メカニズム
~バイオマス由来イソシアネート・超臨界CO2を利用するウレタン合成~
★2025年10月29日開講。【①積水化学工:村山氏】【②三井化学:坂井氏】【③東京科学大学:榧木氏】【④アイテス:清野氏】の4名の専門家が、ポリウレタン・イソシアネートの特性・開発と環境対応・劣化分析について解説します。
■本講座の注目ポイント
本講座では、ポリウレタンの基礎から設計・応用・環境対応までを学べます。バイオマス原料、CO₂由来ウレタン、劣化の要因と分解手法まで、設計・材料開発・サステナビリティに関わる技術者に必見の講座です。
- 第1部 積水化学工業株式会社 環境・ライフラインカンパニー 総合研究所 基盤技術センター 博士(工学) 村山 智 氏
- 第2部 三井化学株式会社 合成化学品研究所清水分室 ウレタン材料設計G 坂本 拡之 氏
- 第3部 東京科学大学 物質理工学院 応用化学系 助教授 榧木 啓人 氏
- 第4部 株式会社アイテス 品質技術部 取締役 統括部長 清野 智志 氏
●1名様 :60,500円(税込、資料作成費用を含む)
●2名様以上:16,500円(お一人につき)
※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたします。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについて、別途メールでご案内いたします。基本的にはマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります】
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第1講:10:30-12:00(積水化学工業:村山 氏)
「イソシアネート・ポリウレタンの基礎設計と環境対応 【仮】」
第2講:13:00-14:15(三井化学:坂本 氏)
「バイオマス由来イソシアネート・ポリオールの特性と応用 【仮】」
第3講:14:30-15:30(東京科学大学:榧木 氏)
「CO2を用いるウレタン合成:脂肪族ポリウレタン材料への展開 【仮】」
第4講:15:45-16:45(アイテス:清野 氏)
「ポリウレタンの劣化分解メカニズムとその分析解析」
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【第1講】 イソシアネート・ポリウレタンの基礎設計と環境対応【仮】
【時間】 10:30-12:00
【講師】積水化学工業株式会社 環境・ライフラインカンパニー 総合研究所 基盤技術センター 博士(工学) 村山 智 氏
【講演主旨】
ポリウレタンの基礎から応用まで、特に原料や添加剤の種類、特徴、選択方法を分かりやすく説明し、ポリウレタンの劣化要因、安定化方法や高機能化技術について詳しく解説します。これからポリウレタンを使う方、更に深く知りたい方、個別のお悩みを抱えている方など、幅広いニーズに対応する講座です。
【講演のポイント】
【習得できる知識】
①ポリウレタンの基礎
②ポリウレタンの合成反応
③ポリウレタンの製造方法
④ポリウレタンの原料と選択の方法
⑤ポリウレタンの応用技術
【講演キーワード】
ポリウレタン、ポリオール、イソシアネート、触媒、硬化剤、製造、劣化、安定化、高機能
【プログラム】
※プログラムは現在、講師が作成中です。完成したら反映します。
1.ポリウレタンの基本
2.ポリウレタン原料の特長
3.ポリウレタンの応用
4.ポリウレタンの劣化と安定化
5.ポリウレタンの環境対応
【質疑応答】
【第2講】 バイオマス由来イソシアネート・ポリオールの特性と応用【仮】
【時間】 13:00-14:15
【講師】三井化学株式会社 合成化学品研究所清水分室 ウレタン材料設計G 坂本 拡之 氏
【講演主旨】
近年ニーズが高まっている環境負荷低減に対応したイソシアネート化合物およびポリウレタンの特徴や物性を中心に述べる。具体的には弊社独自のバイオマス由来イソシアネート、バイオマス由来ポリオール、水系ポリウレタンについて、従来品との性能比較とそれぞれの特徴を活用した実用事例を紹介する。
本講座では、ポリウレタン材料についての基礎知識だけではなく、環境対応製品に関する最先端の開発動向についても学習することができる。
【講演のポイント】
弊社独自の製品であるバイオマス由来イソシアネート「1,5-ペンタメチレンジイソシアネート®」の特徴を中心に、環境対応型イソシアネートおよびポリウレタンの硬化物物性と用途・応用例を紹介する。
【習得できる知識】
①環境対応型イソシアネートおよびポリウレタンの特徴
②従来イソシアネートおよびポリウレタンとの違い
③硬化物性と用途例
【講演キーワード】
環境対応・バイオマス・水系ポリウレタン
【プログラム】
※プログラムは現在、講師が作成中です。完成したら反映します。
1. ポリウレタンの予備知識
1.1 ポリウレタンの特徴
1.2 イソシアネートの種類
1.3 ポリオールの種類
2. バイオマス由来イソシアネート
2.1 1,5-ペンタメチレンジイソシアネート®の構造と特徴
2.2 反応
2.3 硬化物物性
2.4 用途、応用例
3. バイオマス由来ポリオール
3.1 種類と構造
3.2 硬化物物性
3.3 用途、応用例
4. 水系ポリウレタン
4.1 種類と合成例
4.2 塗膜物性
4.3 用途、応用例
【質疑応答】
【第3講】 CO2を用いるウレタン合成:脂肪族ポリウレタン材料への展開【仮】
【時間】 14:30-15:30
【講師】東京科学大学 物質理工学院 応用化学系 助教授 榧木 啓人 氏
【講演主旨】
CO2を再生可能な資源として活用する化学合成は、不活性小分子の変換に焦点を当てた基礎研究から既存のプロセスを代替する実用技術の開発に至るまで、さまざまなアプローチが検討されている。
本講座ではウレタン合成の事例を紹介するとともに、CO2由来の新材料による市場開拓を視野に入れたわれわれの研究経緯を概述する。
【講演のポイント】
【習得できる知識】
【講演キーワード】
【プログラム】
※プログラムは現在、講師が作成中です。完成したら反映します。
1.イントロダクション:CO2を用いるウレタン合成の意義
1.1 ウレタン製造と環境調和性
1.2 CO2由来のウレタン合成法
2.超臨界CO2を利用する選択的ウレタン合成
2.1 超臨界CO2の特徴
2.2 超臨界CO2中におけるカルバミン酸生成
2.3 超臨界CO2とアミン、末端アルキンとの触媒的三成分カップリング反応
2.4 超臨界CO2を用いるプロパルギルアミンから環状ウレタンへの変換
3.高効率ウレタン合成を可能にする触媒設計
3.1 金触媒によるプロパルギルアミンの環化カルボキシル化反応
3.2 環化カルボキシル化反応の触媒メカニズム
3.3 銀触媒を用いるアミノメチルアレンの環化カルボキシル化反応
3.4 有機触媒によるN-置換アジリジンの付加環化反応
4.CO2を原料とする脂肪族ポリウレタン合成
4.1 CO2固定化法としてのポリウレタン合成概論
4.2 超臨界CO2を用いるアジリジン類との共重合
4.3 CO2由来の脂肪族ポリウレタン共重合体の機能
4.4 CO2由来の環状ウレタンをモノマーとするポリウレタン合成
【質疑応答】
【第4講】 ポリウレタンの劣化分解メカニズムとその分析解析
【時間】 15:45-16:45
【講師】株式会社アイテス 品質技術部 取締役 統括部長 清野 智志 氏
【講演主旨】
ポリウレタンの劣化、分解のメカニズムについて触、それらの分析解析方法についてご紹介します。 ポリウレタンの特性により使用される環境で劣化の機構にも違いがあります。 使用する分析装置でどのようなデータが取得でき、またそのデータから何を考察できるのかを把握理解することが重要であり、分析装置の原理やデータから読み取れる内容についても解説いたします。
本セミナーでは、分析装置の原理の理解とともに、素材の劣化分解を分子原子レベルでの視点で理解することが可能となります。
【講演のポイント】
樹脂は、軽量化、成形性、柔軟性などその長所を生かし多くの製品に採用されています。一方で使用環境によっては、劣化を速める弱点も併せ持ちます。軽元素を主に分子構造を形成しますが、機能性が高いことによりその極性分極がトリガーとなり劣化してしまうことは否めない。反応機構を交えながら、分子原子レベルで起こっていることを分析により明らかにし、マクロに見えている不具合とリンクさせることが可能です。本エセミナーでは、化学、材料という専門レベルの視点で分析装置原理を交えて解説いたします。
【習得できる知識】
①劣化反応機構
②分析手法
③データ解析考察力
【講演キーワード】
樹脂劣化 分析 反応機構
【プログラム】
1.ポリウレタンとは
1.1 反応生成機構と分子構造
1.2 特性
1.3 用途
2.ポリウレタンの劣化分解について
2.1 光分解機構
2.2 熱劣化機構
2.3 薬品劣化機構
2.4 その他劣化分解事例
3.分析解析手法
3.1 分析解析の流れ
3.2 分析解析装置,および原理について
3.3 各分析解析事例紹介
【質疑応答】