水素の貯蔵・材料技術の最新動向と 輸送技術・実用化・展開先の現況と今後の展望
~水素吸蔵合金・材料特性評価技術・サプライチェーン課題・MCH活用と脱水素触媒・低コスト化~
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★水素貯蔵材料には、エネルギー密度、貯蔵効率の問題、安全性、持続可能な供給チェーンの構築などの課題は多くあるものの、ゼロエミッションのエネルギー減として、クリーンであり、エネルギー密度も高く、太陽光発電などとの相性もよいこの素材を、日本としていかに活用するか?
★水素をエネルギーキャリアとして広く活用するための素材、材料評価、輸送技術などで、水素材料の先駆者の講師陣から学べるまたとない講座です。
★大規模水素輸送のほかに、地域連携水素サプライチェーンの実証や合金系、常温・常圧の液体として開発したMCHなど、水素システムの課題と将来としてどのエリアが有望か、応用展開・活用先をひも解くことができる講座です。
- 第1部 九州大学 名誉教授 株式会社産学連携機構九州(九大TLO) シニアフェロー /公益財団法人九州先端科学技術研究所 グリーンイノベーション推進室長/国立研究開発法人産業技術総合研究所 名誉リサーチャー(理学博士) 秋葉 悦男 氏
- 第2部 広島大学 大学院先進理工系科学研究科 教授 博士(学術) 市川 貴之 氏
- 第3部 千代田化工建設株式会社 フロンティアビジネス本部/フェロー 岡田 佳巳 氏
【1名の場合】44,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき11,000円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は11,000円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【第1講】 水素エネルギーの基礎知識と水素貯蔵材料の現状と今後の展望
【時間】 12:30-13:45
【講師】九州大学 名誉教授 株式会社産学連携機構九州(九大TLO) シニアフェロー /公益財団法人九州先端科学技術研究所 グリーンイノベーション推進室長/国立研究開発法人産業技術総合研究所 名誉リサーチャー(理学博士) 秋葉 悦男 氏
【講演主旨】
第6次エネルギー基本計画および水素基本戦略の改訂により水素エネルギーの研究開発および社会実装の方向性が明確になりました。また、グリーンイノベーション基金で大規模な水素エネルギーに関係する開発実証が進められています。水素エネルギーの現状と課題や方向性について根本から判りやすく紹介します。水素は気体であるため輸送や貯蔵に課題があります。その課題を解決するため様々な水素貯蔵輸送法が考えられています。それら水素輸送貯蔵技術について幅広く紹介します。
【講演キーワード】
水素エネルギーは水素とは違う 水素を貯める・運ぶ技術の現状とは 水素サプライチェーン実証が進行中
【習得できる知識】
水素エネルギーとは
脱炭素における水素エネルギーの役割
水素エネルギーを活用するエネルギー分野
水素貯蔵輸送技術の種類と応用技術・分野
水素サプライチェーンの実証と展望
【講演のポイント】
水素エネルギーについて、基礎的な点から開発・実証・社会実装まで政策を含めて紹介します。水素エネルギーの発展に必要不可欠な水素の貯蔵輸送技術の現状と今後の展望について併せて紹介します。
【プログラム】
【第2講】 水素貯蔵材料における 素材材料技術の最新動向と評価・展開先の展望
【時間】 14:00-15:15
【講師】広島大学 大学院先進理工系科学研究科 教授 博士(学術) 市川 貴之 氏
【講演主旨】
カーボンニュートラルの実現には,再生可能エネルギー(再エネ)の主力電源化を避けて通ることは出来ない。しかし,再エネは調整力を持たず,電力の同時同量性を担保するためには,蓄エネルギー技術は必要不可欠であり,その際,経済的な観点から短周期変動対策には二次電池が向いているものの,季節間変動等の長周期変動対策あるいは再エネの大陸間輸送のためには,水素(あるいはそれをベースに製造可能なエネルギーキャリア)の利用を避けて通れない。
本セミナーでは,水素ガスの基礎的理解,水素と物質との相互作用の理解からスタートし,水素吸蔵材料の熱力学特性や動力学特性,さらには種々の分析技術についても取り扱う。後半には,実際にこうした水素吸蔵材料が「水素貯蔵材料」としてのみならず,様々な用途展開が進められていることを具体的に例示し,技術開発のエッセンスを説明したい。
【習得できる知識】
・水素利用社会の意義と必要性,このための水素利用技術について理解できる。
・水素貯蔵材料の特性とはどのようなものか,開発を行う上で何がボトルネックとなっているかが理解できる。
【プログラム】
【第3講】 大規模水素貯蔵輸送技術実用化への現況と今後の展望
【時間】 15:30-16:45
【講師】千代田化工建設株式会社 フロンティアビジネス本部/フェロー 岡田 佳巳 氏
【講演主旨】
脱炭素社会の実現には、再エネの利用拡大が必須である。再エネは電力変換して、送電できる範囲での直接利用が最も効率的である。一方、電力の大規模な長距離輸送は送電ロスの観点から現状の技術では困難である。そこで、再生可能エネルギーを水素製造を通じてクリーンな水素燃料とすることで「貯める」「運ぶ」を可能とする水素エネルギーシステムは、再エネ利用の拡大に必須であり、永続的に利用できる究極的なエネルギーシステムといわれている。この普及拡大には、石油や天然ガスのように水素をタンカーレベルで安全に輸送できる技術の実用化が必須である。本講演では、水素の大規模貯蔵輸送技術の最新動向について、わかりやすく解説する。
【講演キーワード】
脱炭素、水素、水素サプライチェーン、メチルシクロヘキサン
【習得できる知識】
水素の貯蔵輸送技術の動向に関する最新の知識
各種水素エネルギーキャリアの特徴とコストなどの現状と将来性に関する知識を習得できる。
【講演のポイント】
当社ではトルエンに水素を反応させたメチルシクロヘキサンを利用して、常温・常圧の液体として水素を貯蔵輸送できるシステムを開発しており、2020年に大規模国際間実証を完了して商業化段階に移行している。本講演では本法の特長、コスト、将来の展望について理解いただけると幸いである。
【プログラム】
1. 各種エネルギーキャリア
1-1.各法の概要と特長
1-2.開発動向
1-3.コスト比較例
2. LOHC-MCH法の開発と実用化への取り組み
2-1.SPERA水素システムの概要
2-2.SPERA脱水素触媒の原理と優位性
2-3.商業化に向けた取り組み
2-4.革新的なコストダウン技術開発
2-4-1.MCH電解直接製造
2-4-2.MCH光触媒製造
2-4-3.MCH直接燃料電池
2-4-4.MCH電解脱水素
3. 今後の展望
【質疑応答】