LIVE配信・WEBセミナー
開催日時 2027年2月10日(水) 11:00-17:05
受講料 1名66,000円(税込)より
★2027年2月10日WEBでオンライン開講。大阪公立大学 松本氏、大阪産業技術研究所 舘氏、大阪大学 髙島氏、株式会社アイセロ 内田氏 が、【易解体性接着・粘着技術の材料設計と応用~接着強度・耐久性と解体性の両立、外部刺激による剥離制御から異種材料接合・資源循環への展開まで~】について解説する講座です。
■本セミナーの主題および状況(講師より)
★マルチマテリアル化の進展と資源循環への要請を背景に、異種材料を強固に接合しながら、使用後には必要に応じて分離・回収できる易解体性接着技術への関心が高まっています。
★その実現には、使用時の接着強度・安定性・耐久性を確保するとともに、熱・光・電気・超音波などの外部刺激によって解体・剥離を制御する材料設計が重要です。
★本講習会では、刺激応答性ポリマーや可動性・可逆性架橋による分子設計から、熱可塑性接着フィルムの自動車部品への採用事例まで、接着と解体を両立する技術と応用を解説します。
■注目ポイント
★熱酸発生剤を活用した反応機構のスイッチングを通じて、使用時の安定性と必要時の迅速解体を両立する熱応答型接着材料の設計指針を解説!
★光・超音波・電気による分解・剥離技術から、可動性・可逆性架橋を利用した強靭化・自己修復・光による選択的剥離まで、多様な材料設計と刺激応答機構を解説!
★難接着性のポリオレフィンを含む異種材料への接着性と耐久性、加熱による易解体性を備えた接着フィルムについて、自動車内装部品への採用事例とともに紹介!
講座担当:牛田孝平
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
01 大阪公立大学 松本 章一 氏
02 (地独)大阪産業技術研究所 舘 秀樹 氏
03 大阪大学 髙島 義徳 氏
04 株式会社アイセロ 内田 喬 氏
11:00-12:00
第1講
講 師
大阪公立大学 大学院工学研究科 化学・物質系専攻 応用化学分野 / 教授 松本 章一 氏
【プログラム】
マルチマテリアル化に伴って、異種材料接合や再利用・リサイクルのための易解体性接着への関心が高まっている。本講演では、易解体性接着に関するこれまでの技術開発経緯を簡単に紹介し、分解・解体に用いられる様々な外部刺激についてそれぞれ特徴を整理して説明する。続いて、演者がこれまで開発してきた熱応答型易解体性接着材料の開発について具体的な研究事例を交えて紹介する。熱酸発生剤を併用することによって効率よく、かつ不連続的に熱応答性ポリマーの側鎖分解反応を誘発でき、信頼性の高い接着と必要な時に迅速に解体できる特性を両立するために必要となる、従来と異なるアイデアに基づく材料ならびにシステム設計の開発のヒントについて話題提供する。
1. はじめに
1.1 接着の基本
1.2 接着機構の分類
1.3 易解体性接着の開発経緯
2. 分解・解体のための外部刺激
2.1 外部刺激の分類
2.2 熱および光による易解体接着
2.3 その他の刺激による易解体接着
3. 熱応答性易解体接着の安定性と迅速解体の両立
3.1 熱応答性易解体接着の利点
3.2 従来の光と熱による二重刺激応答性材料
3.3 熱安定性を向上した熱応答性易解体接着材料の開発
3.4 熱酸発生剤と熱塩基発生剤
3.5 熱応答性易解体接着剤への熱酸発生剤の添加効果
3.6 使用時の安定性と迅速解体の両立
3.7 反応機構のスイッチングによるオンオフ制御
4. まとめ
【質疑応答】
【キーワード】
易解体性接着、接着と剥離、接着機構、外部刺激、接着剤、粘着剤、刺激応答性ポリマー、熱応答性ポリマー、熱酸発生剤、リサイクル、リユース、サーキュラー・エコノミー、保護基、BOC保護、ガス発生、複合材料、迅速解体、安定性
【講演のポイント】
講演者は長年にわたって易解体性接着や異種材料接合に関わる研究を展開してきただけでなく、ラジカル重合を含めた高分子合成全般に関わる研究を継続的に行っており、基本的なポリマー合成からポリマー反応ならびに材料物性の制御までをすべて統合して機能性材料やシステム開発に応用することができます。
【習得できる知識】
・接着の基本と接着機構の理解
・易解体接着の材料とシステムに関する一般的な開発経緯
・易解体性接着技術の最新動向と今後の展望
・易解体接着材料ならびにシステム設計での重要なポイント
・要素技術や基本素材を有効活用するためのヒント
・新しい易解体接着をめざすために留意すべき事項 など
13:00-14:15
第2講
講 師
(地独)大阪産業技術研究所 和泉センター 高分子機能材料研究部 舘 秀樹 氏
【プログラム】
近年、使用後に光、熱、電気などの外部刺激を加えることで解体が可能となる易解体性材料に注目が集まっています。くっつく性質を有する粘着剤や接着剤に易解体機能を付与することで、リサイクルや機能性材料などに利用する試みが行われています。本講演では、易解体性材料について考え方、開発のポイント、ORISTで開発している易解体性材料について述べ、それら材料の特徴について解説します。
はじめに
1. 易解体性についての考え方とORISTにおける易解体性材料の開発
2. 光分解可能な架橋剤の開発とその応用
3. 超音波照射によって剥離可能となる易剥離粘着剤
4. 乾電池で剥離が可能となる電気剥離粘着テープ
おわりに-これからの易解体性材料-
【質疑応答】
【キーワード】
易解体性材料、接着剤、粘着剤、外部刺激(光、熱、超音波、電気)
【講演のポイント】
講演者は易解体性材料の研究者として様々な外部刺激を用いた易解体性材料を開発しています。
これまでに開発してきた易解体性材料について、わかりやすく解説します。
【習得できる知識】
・易解体性材料の基礎知識
・易解体性材料の最新のトレンド
・ORISTで開発している易解体性粘・接着剤の概要
14:25-15:40
第3講
講 師
大阪大学 大学院理学研究科 / 教授 髙島 義徳 氏
【プログラム】
高分子材料の長寿命化と資源循環を両立するためには、使用時の安定性と、必要に応じた分離・分解を可能にする材料設計が求められる。本講演では、シクロデキストリンや環状フェニレンスルフィドを利用した可動性架橋・可逆性架橋の設計と、材料の強靭化、自己修復、分解性制御について解説する。特に、環状フェニレンスルフィドの環サイズによる生分解性高分子の力学特性と酵素分解挙動の制御、および光応答性可逆架橋による選択的剥離を紹介する。これらの研究を通じて、使用時には安定し、必要なときに分離・分解できる高分子材料の設計指針を議論する。
1. 環状分子を利用した動的高分子ネットワークの設計
1.1 シクロデキストリンを利用した可逆性架橋と可動性架橋
1.2 環状フェニレンスルフィドを利用した可動性架橋の形成
1.3 可動性架橋による高分子材料の力学特性制御
2. 動的架橋構造による材料の長寿命化と分解制御
2.1 可動性架橋による強靭化と自己修復
2.2 環状フェニレンスルフィドの環サイズによる酵素分解挙動の制御
2.3 高分子材料の安定化と分解性制御の両立
3. 安定接着と刺激応答性易解体接着への展開
3.1 高分子ネットワーク構造と接着特性
3.2 光応答性可逆架橋を利用した接着特性の制御
3.3 光照射による選択的剥離と界面破壊挙動
3.4 長寿命化と資源循環を目指した材料設計
【質疑応答】
【キーワード】
可動性架橋、可逆性架橋、シクロデキストリン、環状フェニレンスルフィド、超分子材料、強靭化、自己修復、安定接着、刺激応答性接着、易解体接着、分解性制御
【講演のポイント】
シクロデキストリンや環状フェニレンスルフィドを利用した可動性架橋の分子設計を基盤に、材料の強靭化、自己修復、分解性制御について解説する。さらに、安定接着と刺激応答性易解体接着を両立する新しい材料設計の考え方を、具体的な研究成果を交えて紹介する。
【習得できる知識】
1. 可動性架橋・可逆性架橋の基本原理と高分子ネットワークの分子設計
2. 高分子ネットワークの架橋構造と力学特性の関係を理解するための評価・解析手法
3. 高分子材料の強靭化・自己修復挙動を評価するための力学測定と解析の考え方
4. 接着強度・剥離挙動・破壊形態の評価手法と接着特性の解析
5. 外部刺激による材料物性の変化や分解挙動を評価し、材料設計にフィードバックするための考え方
15:50-17:05
第4講
講 師
株式会社アイセロ 新規事業本部 内田 喬 氏
【プログラム】
地球規模で脱炭素化への取り組みが加速する中、自動車分野では軽量化を実現するマルチマテリアル化と、それを支える異種材料接合技術の重要性が高まっています。本講演では、使用時には高い接着強度を発現しながら、使用後は加熱により容易に分離・解体できる熱可塑性接着フィルム「FIXELON®」を紹介します。ポリオレフィンなどの難接着材料を含む多様な素材への優れた接着性や耐久性、さらにリサイクルや資源循環を見据えた易解体性について解説し、接着と解体を両立する新たな接合技術として、サーキュラーエコノミー実現への貢献可能性を紹介します。
1.熱接着フィルム「FIXELON®」の概要
1.1 熱可塑性のフィルム状接着材
1.2 揮発性有機化合物(VOC)の低減
1.3 引張せん断接着強さ、剥離接着強さの両立
1.4.難接着素材(PO)を含む異種材料と接合可能
1.4.1難接着素材(PO)を含む異種材料との接着
1.4.2 異種材接合における課題解決
1.5 「熱」と「圧力」により強固な接着力を発揮
1.5.1 接着における条件について
1.5.2 外部加熱と内部加熱
1.5.3 各種接着方法
1.6 使用後は「熱」により容易に解体可能
1.6.1易解体性接着剤について
1.6.2 FIXELON®の易解体性
1.6.3 FIXELON®の耐久性
1.6.4各種 解体工法
2.FIXELON®採用に向けた課題と取り組み
2.1 フィクセロンテクニカルセンターの開設
2.2 装置メーカーとの協力体制
3.FIXELON®の採用事例
3.1 自動車内装部品 採用例
3.2 その他応用例
【質疑応答】
【キーワード】
異種材接合、易解体性
| セミナー番号 | S2701313 |
|---|---|
| セミナー名 | 易解体性接着 |
| 講師名 |
第1部 大阪公立大学 大学院工学研究科 化学・物質系専攻 応用化学分野 / 教授 松本 章一 氏 第2部 (地独)大阪産業技術研究所 和泉センター 高分子機能材料研究部 舘 秀樹 氏 第3部 大阪大学 大学院理学研究科 / 教授 髙島 義徳 氏 第4部 株式会社アイセロ 新規事業本部 内田 喬 氏 |
| 開催日時 | 2027年02月10日(水) 11:00〜17:05 |
| 会場 | ※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です |
| 受講料 | 【1名の場合】66,000円(税込、テキスト費用を含む) |
| 定員 | 30名 |
| 備考 | ※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。 |