亜鉛空気二次電池の技術開発動向と課題および今後の展望
~一次電池の高性能化、二次電池化へのアプローチ、高速充放電化の設計指針、社会実装に向けた課題~
★2025年1月28日WEBでオンライン開講。大﨑技術コンサルティング 大﨑 隆久 氏(元東芝電池株式会社)、山形大学 石﨑 学 氏、シャープ株式会社 吉田 章人 氏の3名が亜鉛空気二次電池の技術開発動向と課題および今後の展望について解説する講座です。
■注目ポイント
★超高速充放電可能な亜鉛イオン二次電池の開発の背景、設計指針、電池特性や課題について解説!
★シャープのフロー型亜鉛空気電池開発の位置づけ、電池システムの構成要素である放電および充電ユニットの開発状況について紹介!
- 第1部 大﨑技術コンサルティング 代表 工学博士(元 東芝電池(株) 技監) 大﨑 隆久 氏
- 第2部 山形大学 理学部/准教授 石﨑 学 氏
- 第3部 シャープ株式会社 研究開発本部 グリーンイノベーション&デバイス研究所 第二研究室 室長 吉田 章人 氏
【1名の場合】49,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURLについては、別途メールでご案内いたします。事前の配布資料につきましては紙テキストで郵送にてお送りいたします。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
セミナーに関するQ&Aはこちら(※キャンセル規定は必ずご確認ください)
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
■本セミナーの主題および状況
★近年、革新的高エネルギー電池開発の観点から、ポストリチウムイオン電池として注目されている亜鉛空気電池。
★自然エネルギーを短時間で効率よく充電し利用できる超高速充放電二次電池によるエネルギーサイクルの構築が求められてる中で、安全性の高い金属亜鉛を用いた二次電池開発は喫緊の課題となっている。
■注目ポイント
★亜鉛-空気電池の基礎と特徴、二次電池開発の課題とアプローチの基礎について解説!
★超高速充放電可能な亜鉛イオン二次電池の開発の背景、設計指針、電池特性や課題について解説!
★シャープのフロー型亜鉛空気電池開発の位置づけ、電池システムの構成要素である放電および充電ユニットの開発状況について紹介!
講座担当:枩西 洋佑
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン学習講座になります≫
【第1講】 亜鉛‐空気二次電池の展望(一次電池の高性能化技術と二次電池化へのアプローチ)
【時間】 13:00-14:15
【講師】大﨑技術コンサルティング 代表 工学博士(元 東芝電池(株) 技監) 大﨑 隆久 氏
【講演主旨】
【プログラム】
【第2講】 正極構造に注目した超高速充放電可能な亜鉛イオン二次電池開発
【時間】 14:30-15:45
【講師】山形大学 理学部/准教授 石﨑 学 氏
【講演主旨】
風力・太陽電池等の間欠的に生じる自然エネルギーを短時間で効率よく充電し利用できる超高速充放電二次電池によるエネルギーサイクルの構築が求められている。特に、資源が少なく、自然災害の多い我が国において、安全性の高い金属亜鉛を用いた二次電池開発は喫緊の課題といえる。講演者らは、バインダーを含む既存の正極作製法から脱却した新たな正極構造の提案・作製を行い、1000 C(3.6秒での充放電速度)で駆動する超高速充放電可能な亜鉛イオン二次電池を開発した。ここでは、開発の背景、設計指針、電池特性や課題について講演を行う。
【プログラム】
1.持続可能なエネルギーサイクルの構築に向けて
2.金属亜鉛の利点
3.イオン二次電池の高速充放電化の指針
4.当研究室での取り組み
5.亜鉛空気二次電池への応用
6.まとめ
【質疑応答】
【キーワード】
ナノ粒子、分散
【講演のポイント】
講演者の専門分野は、ナノ材料科学と錯体化学である。ミクロ構造・マクロ構造を設計することで、二次電池の高速応答化を達成した。新たな電極設計指針について紹介していきます。
【習得できる知識】
地政学的資源リスクに関する知識、二次電池の設計に関する指針
【第3講】 電力貯蔵技術としてのフロー型亜鉛空気電池の開発と展望
【時間】 16:00-16:45
【講師】シャープ株式会社 研究開発本部 グリーンイノベーション&デバイス研究所 第二研究室 室長 吉田 章人 氏
【講演主旨】
カーボンニュートラル社会の実現に向けて、再エネ電力を安価に蓄えることを可能とする革新的な電力貯蔵技術への期待が高まっている。フロー型亜鉛空気電池は、充放電のために外部タンクから供給される活物質の反応を利用する電気化学デバイスで、原理的に「電力(W)」と「容量(Wh)」を分離することができ、活物質を蓄える外部タンクの容積を増やすだけで大量の電気を蓄えることが可能となる。本講演では、カーボンニュートラルに向けた社会を取り巻く環境とフロー型亜鉛空気電池開発の位置づけと共に、本電池システムの構成要素である放電および充電ユニットの開発状況について述べる。
【プログラム】
1.開発の背景
1-1 再生可能エネルギーの主力電源化における課題
1-2 求められる蓄エネルギー技術
2.亜鉛空気電池について
2-1 亜鉛空気電池の特長
2-2 二次電池としての実用化の課題
3.フロー型亜鉛空気電池の開発状況
3-1 フロー型亜鉛空気電池技術の構成と動作原理
3-2 発電部の開発
3-3 亜鉛再生部の開発
4.今後の展望
4-1 マーケット動向
4-2 想定ビジネス形態
4-3 環境価値
【質疑応答】
【キーワード】
フロー型亜鉛空気電池、蓄電池、電力貯蔵
【講演のポイント】
亜鉛空気電池の原理を元に、フロー型亜鉛空気電池の特長や狙いを解説するとともに、カーボンニュートラル社会の実現に向け新しい電力貯蔵システムを社会実装していくにあたっての課題についても解説する。
【習得できる知識】
亜鉛空気電池技術およびフロー型亜鉛空気電池技術内容
定置型蓄電システムの開発動向に加え、開発の現状、全体像について把握できる