硫化物固体電解質の液相合成と全固体電池への応用
★2025年2月13日WEBオンライン開講。 豊橋技術科学大学 教授 松田氏が硫化物固体電解質の液相合成と全固体電池への応用について解説する講座です。
■本講座の注目ポイント
★リチウムイオン二次電池(LIB)の信頼性・安全性を向上し、コンパクト化を可能にするためには、全固体化が必須であり、優れた固体電解質の開発と電池応用が望まれています。本セミナーでは、われわれの研究成果を中心に液相から硫化物系固体電解質ナノ粒子を合成する液相加振(LS)法、硫黄過剰添加溶液法(ES-S)法および水溶液系イオン交換(I/E)法と得られた電解質を用いた全固体電池の特性を詳しく述べます。また、硫化物系固体電解質と電極活物質を複合化し、その微構造を制御に関する手法として電気泳動堆積(EPD)法および核成長(SEED)法を紹介します。また、大容量Si負極複合体の作製と電子顕微鏡観察および分光法による状態分析の結果を示します。最後に全固体LIBの研究開発動向を概観し、まとめます。
- 豊橋技術科学大学 教授 松田 厚範 氏
【1名の場合】45,100円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについては、別途メールでご案内いたします。基本的には、事前配布資料はマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
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【時間】 13:30-17:30
【講師】豊橋技術科学大学 教授 松田 厚範 氏
【講演主旨】
リチウムイオン二次電池(LIB)の信頼性・安全性を向上し、コンパクト化を可能にするためには、全固体化が必須であり、優れた固体電解質の開発と電池応用が望まれています。本セミナーでは、われわれの研究成果を中心に液相から硫化物系固体電解質ナノ粒子を合成する液相加振(LS)法、硫黄過剰添加溶液法(ES-S)法および水溶液系イオン交換(I/E)法と得られた電解質を用いた全固体電池の特性を詳しく述べます。また、硫化物系固体電解質と電極活物質を複合化し、その微構造を制御に関する手法として電気泳動堆積(EPD)法および核成長(SEED)法を紹介します。また、大容量Si負極複合体の作製と電子顕微鏡観察および分光法による状態分析の結果を示します。最後に全固体LIBの研究開発動向を概観し、まとめます。
【プログラム】
1. イオン伝導体とリチウムイオン電池の基礎
2. 液相加振(LS)法によるLi2S-P2S5系固体電解質(LPS)の合成と特性評価
3. 液相加振(LS)法によるLi2S-P2S5-LiI系固体電解質(LPSI)の合成と特性評価
4. 硫黄過剰添加溶液(ES-S)法によるLi7P3S11およびLi6PS5Cl固体電解質の超短時間合成と特性評価
5. 水系イオン(IE)交換法によるLi4SnS4系固体電解質の作製と特性評価
6. 電気泳動堆積(EPD)法によるLiイオン電池正極複合体の作製と界面設計
7. 核成長(SEED)法による電極複合体の作製と全固体電池の構築
8. 大容量Si負極複合体の作製と電子顕微鏡観察および分光法による状態分析
9. 全固体リチウム電池の研究動向のまとめ
【キーワード】
全固体電池、固体電解質、硫化物、液相法、活物質、電極複合体、大容量、高安全、液相法、量産性
【講演者の最大のPRポイント】
【専門】
無機材料科学
【略歴】
1987年04月 日本板硝子株式会社
1997年04月 大阪府立大学工学部機能物質科学科 助手
2000年10月 同大学院工学研究科物質系専攻機能物質科分野 講師
2002年09月 豊橋技術科学大学工学部 助教授
2006年10月 豊橋技術科学大学工学部 教授
講演者の豊橋技術科学大学・電気・電子情報工学系教授の松田厚範氏は、ゾル-ゲル法、メカノケミカル法、交互積層法、電気泳動堆積法、陽極酸化法などによる機能性材料の作製と応用に関する研究を精力的に行っている。特に最近では、JST-ALCA-SPRING、NEDO-SOLiD-EV、NEDO-SOLiD-Nextなどのプロジェクトを遂行し、硫化物系全固体リチウムイオン二次電池の開発で顕著な業績をあげている。
【習得できる知識】
・イオン伝導体とリチウムイオン電池の基礎、
・液相法による硫化物系固体電解質の合成とその特性、
・液相法の特徴を生かした電極複合体の微構造・界面設計と電池特性、
・全固体リチウムの研究動向など