自動車用モーターの高効率化を実現する永久磁石(ネオジム・フェライト・鋳造磁石)の製造プロセスと磁気特性【希望日にアーカイブ視聴可能】
★2024年12月17日開講。【(元)日立金属・所長/応用科学研究所・特別研究員:松浦氏】に永久磁石の材料・種類と物理特性を考慮した利用方法について解説いただきます。
■本講座の注目ポイント講演日以降でもアーカイブ視聴可能です(自由に指定可能)
永久磁石、主にネオジム磁石やフェライト磁石の製造プロセスや材料特性について学べる講座です
①永久磁石とは何か、基本特性と市場動向から丁寧に解説します
②ネオジム・フェライト・鋳造磁石の磁気特性や新規材料の開発動向について詳しく解説します
③設計する上での着目すべき磁気的性質と注意点について考え方を述べます
- 公益財団法人 応用科学研究所 松浦研究室 松浦 裕 氏
●1名様 :49,500円(税込、資料作成費用を含む)
●2名様以上:16,500円(お一人につき)
※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたします。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについて、別途メールでご案内いたします。基本的にはマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【時間】 10:30-16:30
【講師】公益財団法人 応用科学研究所 松浦研究室 松浦 裕 氏
【講演主旨】
永久磁石は、自動車用モータや家庭用電子機器用モータの高効率化の要となる材料として注目されています。特に電気自動車やハイブリッド自動車の駆動モータや自動車用補機モータおよびエアコン用小プレッサーモータには多くの磁石が使われており、今後もこれら磁石材料の重要性が増していくと考えられています。
本講座では、これら多くの用途に使われている磁石材料の種類と特徴およびその製造プロセスや磁石特性について詳しく説明します。また、これら磁石材料の使用する上での注意点およびトラブル対策について詳しく説明します。
【講演のポイント】
本講座を受講することにより、永久磁石の用途、市場動向、永久磁石材料および使用時の注意点に関する広範囲の基礎知識を知ることができます。
【習得できる知識】
①磁石用途の市場動向
②磁石に関する資源問題
③磁石材料基礎知識
④磁石設計の基礎知識と使用上の注意点
【講演キーワード】
永久磁石、ネオジム(Nd-Fe-B焼結)磁石、フェライト磁石、鋳造磁石
【プログラム】
1.永久磁石の市場動向と特性
1.1 世界の電力事情と磁石の役割
1.2 永久磁石の市場動向
・Eco-Car(HEV,PHEV,EV、電動パワーステアリング(EPS),
・コンプレッサーモーター
・その他の永久磁石の応用事例
1.3 磁石基本特性
1.4 磁石特性の見方と動作点について
1.5 永久磁石に使われる元素(希土類と遷移金属)の物性
・希土類、遷移金属の磁化および異方性磁界
1.6 良い磁石とは
2.各種永久磁石の磁気特性とその特徴について
2.1 ネオジム(Nd-Fe-B焼結)磁石
1) Nd-Fe-B焼結磁石の製造プロセス
2) Nd-Fe-B磁石の磁石特性
3) 希土類資源の現状と今後の展望
4) Nd-Fe-B焼結磁石の保磁力について
・Nd-Fe-B焼結磁石の微細組織と磁石特性
・結晶配向度と残留磁束密度および配向度と保磁力の関係について
・Nd-Fe-B磁石の高保磁力化の方法(従来と最近の方法)
・Nd-Fe-B焼結磁石のBr、HcJ、異方性磁界のDy量依存性
・R2Fe14B 化合物の飽和磁化と異方性
・Nd-Fe-B磁石の保磁力メカニズム
・重希土類拡散材の概念と方法
5) 重希土類(Dy, Tb)拡散技術と保磁力傾斜磁石
・Nd-Fe-B焼結磁石の製造プロセスについて
・重希土類拡散工程の概要
・重希土類拡散による高保磁力化
・重希土類拡散材の磁石特性
・重希土類拡散による傾斜保磁力磁石
・重希土類拡散磁石の保磁力分布
・重希土類拡散による傾斜磁石の減磁特性
・重希土類拡散磁石を使ったモータ減磁解析
6) Nd-Fe-B焼結磁石の各種表面処理と寿命推定方法
・表面処理とその特徴
・表面処理の特性
2.2 フェライト磁石
1) フェライト磁石の結晶構造と磁気モーメント
2) フェライト磁石の特長
3) フェライト磁石の製造プロセスについて
・フェライトの磁気特性
・フェライト磁石高性能化のポイント
・フェライト磁石の従来材料および新規材料の磁気特性
・従来フェライト磁石のミクロ構造の改質による磁気特性改良
・新規組成によるフェライト磁気特性の向上
・フェライトの残留磁束密度およびの磁力の温度特性
・フェライト磁石を用いたDCモータ設計比較
2.3 鋳造磁石(アルニコ磁石、Fe-Cr-Co磁石)
1) 鋳造磁石製造プロセス
2) アルニコ磁石の特徴(長所・短所・用途)
3) アルニコ磁石の微細組織(スピノーダル分解)、組織写真
4) Fe-Cr-Co磁石の特徴(長所・短所・用途)
5) Fe-Cr-Co系磁石の組織(状態図と熱処理条件)
2.4 新規磁石材料研究開発の動向
・ポスト・ネオジム磁石の開発の動向
2.5 Nd-Fe-B焼結磁石,フェライト磁石の保磁力のメカニズム
1) これまでの保磁力のメカニズム(磁化の一斉回転と磁壁移動)
2) Nd-Fe-B焼結磁石、フェライト磁石の保磁力の配向依存性
3) 保磁力の配向度依存性から考えられる保磁力メカニズム
4) Nd-Fe-B焼結磁石の保磁力の配向度依存性と保磁力の角度依存性
5) マイクロマグネティクス解析
2.6 その他の磁石
1) 各種軟磁性材料の特性概要
3.永久磁石の物理特性および磁気的性質を利用する上での注意点
3.1 ネオジム(Nd-Fe-B焼結)磁石の熱膨張と応力について
1) 接着材使用上の注意
2) Nd-Fe-B焼結磁石とフェライト磁石の熱膨張の違いと応力
ラジアルリングについて
3.2 設計する上での着目すべき磁気的性質と注意点
1) ヒステリシス曲線と減磁曲線の見方
2) 磁石単体の動作点(パーミアンス)の考え方
3) パーミアンス係数と反磁界係数の関係
4) 磁気回路の動作点(パーミアンス)の考え方
5)パーミアンス係数と反磁界係数について
6) アンペールの法則、ガウスの法則から得られる情報
7) 磁石動作点(パーミアンス係数)決定因子は何か
8) 最大エネルギー積はなぜ重要か
9) 永久磁石の安定性について
10) 磁気回路設計上の注意点
3.3 減磁への対応方法・注意点
1) 自己減磁界と外部(コイル)からの減磁界(電機子反作用)
2) フェライト磁石、Nd-Fe-B焼結磁石使用上の注意点
フェライト磁石の低温減磁とNd-Fe-B磁石の高温減磁について
3) 経時変化(可逆減磁、不可逆減磁)について
4) 錆による減磁
3.4 各種磁石の磁石特性測定方法および着磁方法に関する注意点
1) 磁石特性測定方法と着磁の具体的方法
2) 着磁に必要な磁界の目安
3) 各種磁石の着磁特性
4) 着磁パターンと着磁ヨークについて
【質疑応答】
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