【2か月連続・オンライン学習講座】エポキシ樹脂総合セミナー2日間
★2025年11月13日、12月11日の2日間開講。WEBでオンラインLive講義にどこからでも参加できます。横山技術事務所 代表 (元・新日鉄住金化学(株) 総合研究所) 横山氏のご講演。エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤の種類と特性、分析法や硬化反応解析、トラブル事例や有害性評価、改質手法、新規応用技術まで幅広く網羅し、最新のプリント基板・半導体封止材・複合材料用途の技術動向について説明します。
■注目ポイント
★エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤の種類と特性、分析法や硬化反応解析に関する各知識を二日間にわたる講座で習得できる。
★トラブル事例や有害性評価、改質手法、新規応用技術まで幅広く網羅し、最新のプリント基板・半導体封止材・複合材料用途の技術動向が習得できる。
★材料研究から実装・応用まで実務に直結する知識を習得できる。
- 横山技術事務所 代表 (元・新日鉄住金化学(株) 総合研究所) 工学博士 横山 直樹 氏
【1名の場合】66000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについては、別途メールでご案内いたします。基本的には、事前配布資料はマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
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【【本セミナーの主題および状況 本講座の注目ポイント】】
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
◆習得できる知識
(1) エポキシ樹脂の種類と特徴
汎用のビスフェノールA型で、樹脂の製造法とエポキシ当量、粘度、軟化点などの基本特性、重合度と架橋密度およびTgの関係などの硬化物特性に関する知識、半導体封止材用のフェノールノボラック型、テトラメチルビフェニル型、ビフェニルアラルキル型、ナフタレン型で、フィラー充填率に影響する溶融粘度、アルミ配線腐食に影響する含有塩素濃度などの樹脂特性、耐熱信頼性に影響する加熱重量減少率などの硬化物特性に関する知識、プリント基板用のリン含有型、ジシクロペンタジエン型で、硬化物のハロゲンフリー難燃性、誘電率・誘電正接に関する知識、接着剤・複合材料用のグリシジルアミン型エポキシ樹脂で、多官能で低粘度という樹脂特性に関する知識、LED封止材用等の脂環型、グリシジルイソシアヌレート型で、硬化物の透明性と耐熱変色性などに関する知識が各々習得できる。
(2) 硬化剤の種類と特徴
汎用のポリアミン、変性ポリアミンで、常温硬化性や耐アミンブラッシング性に関する知識、プリント基板・複合材料用のジシアンジアミドの粒径や配合量、急激な硬化発熱起因のトラブルと対策の事例、注型材・複合材料用等の酸無水物では、低粘度性、吸湿加水分解起因のトラブルと対策の事例に関する知識、半導体封止材用等のフェノールノボラック、フェノールアラルキル、ビフェニルアラルキル、ナフトールアラルキルでは、耐熱信頼性に影響する吸水率や加熱重量減少率などの硬化物特性に関する知識が各々習得できる。
(3) 硬化促進剤の種類と特徴
3級アミン(HDM)、イミダゾール(HDI)、有機ホスフィン(TPP)で、硬化物のTg、線膨張係数、吸水率およびPCT試験時のボンディングワイヤー断線による累積故障率に与える影響に関する知識を 習得できる。
(4) 分析法
エポキシ当量、塩素濃度などエポキシ樹脂の分析法、アミン価、水酸基当量など硬化剤の分析に関する知識が習得できる。
(5) 硬化反応と硬化物の特性解析
DSCによる硬化開始温度、硬化発熱量およびTgに関する知識、TMAによる線膨張係数およびTg、TG-DTAによる加熱重量減少温度(Td1、Td5、Td10) に関する知識、DMAによる硬化反応挙動、Tg、架橋密度および相溶性に関する知識、曲げ試験・引張試験による破断強度、破断ひずみおよび弾性率に関する知識、破壊靭性試験による破壊靭性値(K1C) に関する知識、電気特性として表面抵抗・体積抵抗測定および誘電率・誘電正接測定に関する知識が習得できる。
(6) トラブルと対策
酸無水物の吸湿による硬化物のTg低下、一液型組成物の保存中発熱、ボイド、酸無水物の揮発昇華による汚染についての対策知識が得られる。
(7) 有害性
エポキシ樹脂の急性毒性(LD50、LC50)、慢性毒性、局所刺激性、感乍性に関する知識が習得できる。
(8) 変性・配合改質
ゴム変性、ポリウレタン変性、エンジニアリングプラスチック配合改質、フィラー配合改質による強靭化とその機構に関する知識が習得できる
(9) プリント基板用途の新技術
5G等の高速伝送通信用プリント基板向け低誘電性エポキシ樹脂、微細配線フレキシブルプリント基板(FPC)用接着剤向けリン含有フェノキシ樹脂配合高信頼性およびハロゲンフリー難燃性エポキシ樹脂組成物、ビルドアップ基板用接着フィルム向けフェノキシ樹脂配合エポキシ樹脂組成物に関する知識が得られる。
(10) 半導体封止材用途の新技術
SiC系パワー半導体モジュールの封止材用高耐熱性エポキシ樹脂、同モジュールの絶縁シート用高熱伝導性エポキシ樹脂の技術動向に関する知識が習得できる。
(11) 複合材料用途の新技術
燃料電池自動車(FCV)用FW法CFRP製水素タンク向け強靭性ポリウレタン変性エポキシ樹脂、C-RTM法CFRP製車体パーツ向け低粘度・速硬化性2元硬化型エポキシ樹脂組成物に関する知識を習得できる
担当:青木良憲
【時間】 10:30-16:30
【講師】横山技術事務所 代表 (元・新日鉄住金化学(株) 総合研究所) 工学博士 横山 直樹 氏
【講演主旨】
プリント基板、半導体封止材などの電子材料メーカー、モーター注型材などの電気材料メーカー、圧力容器・自動車部品などの複合材料メーカー、塗料メーカー、接着剤メーカーなどの事業企画部門、研究開発部門、生産技術部門、製造部門の皆様を対象に、エポキシ樹脂・硬化剤等の基本知識から用途別の新技術までを2講に分けて詳しく解説いたします。
【プログラム】
◆目次
【第1講】
1. エポキシ樹脂の種類と特徴
1-1. グリシジルエーテル型エポキシ樹脂
ビスフェノールA型、クレゾールノボラック型、テトラメチルビフェニル型、ビフェニルアラルキル型、ナフタレン型、ジシクロペンタジエン型
1-2. グリシジルアミン型エポキシ樹脂
ジアミノジフェニルメタン型、アミノフェノール型
1-3. グリシジルイソシアヌレート型エポキシ樹脂
トリグリシジルイソシアヌレート型
1-4. リン含有型エポキシ樹脂
リン含有フェノールノボラック型
1-5. 酸化型エポキシ樹脂
脂環式
1-6. フェノキシ樹脂
ビスフェノールA型、ビスフェノールS型、リン含有型
2. 硬化剤の種類と特徴・トラブル事例と対策
2-1. 活性水素化合物硬化剤
ポリアミン、変性ポリアミン、ジシアンジアミド、フェノール系
2-3. 酸無水物硬化剤
メチルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸
3. 硬化促進剤の種類と特性
3-1. 3級アミン類
DBU、HDM など
3-2. イミダゾール類
2E4MZ、2-PZ、2-MZA、HDI など
3-3. 有機ホスフィン系
トリフェニルホスフィン など
4. 分析法
4-1. エポキシ樹脂の分析
エポキシ当量、塩素濃度 など
4-2. 硬化剤の分析
アミン価、活性水素当量、水酸基当量
5. 硬化反応と硬化物の特性解析
5-1. 熱分析
DSC(硬化開始温度、硬化発熱量、Tg)、TMA(線膨張係数、Tg)、TG-DTA(加熱重量減少温度:Td1、Td5、Td10)
5-2. 動的粘弾性
DMA(硬化反応性、Tg、架橋密度、相溶性)
5-3. 力学特性測定法
曲げ試験、引張試験、破壊靭性試験
5-4. 電気特性測定法
表面抵抗・体積抵抗、誘電率・誘電正接
6. トラブルと対策
6-1. 吸湿によるTg低下
6-2. 一液型組成物の保存中発熱
6-3. ボイド
6-4. 揮発昇華による汚染と特性低下
【第2講】
7. 変性・配合改質によるエポキシ樹脂の強靭化
7-1. ゴム変性
7-2. ポリウレタン変性
7-3. エンジニアリングプラスチック配合改質
7-4. フィラー配合改質
8. 有害性
エポキシ樹脂の急性毒性(LD50、LC50)、慢性毒性、局所刺激性、感乍性
9. 各用途の新技術
9-1. プリント基板用途
9-1-1. 高周波信号用プリント基板向け低誘電性エポキシ樹脂
9-1-2. 同基板向け低誘電性硬化剤
9-1-3. 微細配線フレキシブルプリント基板(FPC)用接着剤向け高信頼性およびハロゲンフリー難 燃性エポキシ樹脂組成物
9-2. 半導体封止材用途
9-2-1. SiC系パワー半導体モジュール用封止材向け高耐熱劣化性エポキシ樹脂
9-2-2. 同モジュール用絶縁シート向け高熱伝導性エポキシ樹脂
9-3. 複合材料用途
9-3-1. 燃料電池自動車(FCV)用FW成形CFRP製水素タンク向け強靭性ポリウレタン変性エポキシ樹脂
9-3-2. C-RTM法CFRP製車体パーツ向け低粘度・速硬化性2元硬化型エポキシ樹脂組成物
10. まとめ
質疑応答