3Dプリンタの最新技術動向と樹脂材料開発における今後の展望
~スーパーエンプラ、POM樹脂、プラスチック用添加剤~
★2024年5月30日WEBオンライン開講【①元ソニー/3Dプリンティング産業技術協会・代表理事/AMstage・代表:三森氏】【②ポリプラスチックス株式会社:高橋氏】【③株式会社ADEKA・主任研究員:中村氏】専門家3名の講師が3Dプリンタ樹脂の動向について解説する講座です。
■本講座の注目ポイント
★3Dプリントの最新技術と今後の展望について解説します!
★3Dプリントの材料特性と加工技術について紹介します!
★プラスチック用添加剤の基礎から、3Dプリンティング用の添加剤について解説します!
- 第1部 Advanced Manufacturing Stage (AMstage) 代表/日本3Dプリンティング産業技術協会 代表理事 三森 幸治 氏
- 第2部 ポリプラスチックス株式会社 研究開発本部 テクニカルソリューションセンター 主任研究員 髙橋 祐彦 氏
- 第3部 株式会社ADEKA 樹脂添加剤開発研究所 改質剤研究室 課長/主任研究員 中村達人 氏
【1名の場合】49,500(税込、資料作成費用を含む)
2名以上からは1名につき、16,500円となります。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたします。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについて、別途メールでご案内いたします。基本的にはマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【第1講】 3Dプリンタ技術・樹脂材料の最新動向と今後の展望
【時間】 13:00-14:30
【講師】Advanced Manufacturing Stage (AMstage) 代表/日本3Dプリンティング産業技術協会 代表理事 三森 幸治 氏
【講演主旨】
3Dプリンタを活用した付加製造技術(AM技術)は従来からの射出成形加工やプレス・切削加工などと同列の加工手法であるが、多くの特徴を有している。
本講演では加工方法としての特徴を説明するとともに、加工方法の特徴から生まれる技術的・製品的長所とそれに伴う企業活動視点からの長所も含めて把握してゆく。市場での導入事例や展示会での最新事例を示しながら3Dプリンティング技術が可能とする今後の新しいモノづくりの輪郭と、課題を含めた現状を認識できる形で解説してゆく。
【習得できる知識】
①3Dプリンティング技術により実現できる製品イメージ
②3Dプリンティング方式全体把握
【講演キーワード】
3Dプリンタ、アディティブマニュファクチャリング、AM、積層造形、VPP、PBF、MEX、DED、トポロジー最適形状
【講演のポイント】
J3DPA(日本3Dプリンティング産業技術協会)は3Dプリンティング技術の発展活用の促進を目指して最新技術のリサーチと紹介・発信を精力的に行っている。プラスチック・金属・セラミックス・コンクリートを含む材料の研究会や、各種方式の研究会を定期的に行いセミナー形式で発信している。
従来からのモノづくり経験を踏まえたうえで最新の3Dプリンティング技術の可能性と課題について明確に解説する。
【プログラム】
1. 3Dプリンティング技術の変遷
1-1 3Dプリンティング技術の歴史
1-2 多様な方式と材料の登場
1-3 3Dプリンティング市場の成長
2.創造される価値と導入への課題
2-1 生み出される革新的な価値
2-1-1 軽量化・カスタマイズ
2-1-2 リアリティ(最終品イメージの共有)
2-1-3 少ロット品&スペアパーツ運営効率
2-1-4 在庫・物流コスト低減
2-2 性能・機能・コストについて
2-3 品質保証システムについて
3.最新技術と樹脂材料の進化
3-1 造形システム
3-1-1 高速化(PBF,MEX,VPP)
3-1-2 大型化
3-2 材料
3-2-1 フィラメントの進化(スーパーエンプラ、結晶性材料、コンポジット材料)
3-2-2 パウダーの進化(スーパーエンプラ、テフロン材料)
3-2-3 液体レジンの進化(エンプラレベルの材料へ)
4.DfAMについて
4-1 AI援用設計
4-2 図面に代わる設計情報エビデンス
5. 適用事例
【質疑応答】
【第2講】 POM樹脂の材料押出方式3Dプリンティング技術への適用
【時間】 14:45-16:00
【講師】ポリプラスチックス株式会社 研究開発本部 テクニカルソリューションセンター 主任研究員 髙橋 祐彦 氏
【講演主旨】
本講演では、POM材料の高温における樹脂挙動を考慮した材料押出方式3DP造形条件の確立と、それに伴う各種物性評価結果について解説する。
【習得できる知識】
①材料押出方式によるPOM材料造形のポイント
②結晶性樹脂材料を3DPに適用するためのポイント
【講演キーワード】
POM、ジュラコン、ポリアセタール、結晶性、FDM、MEX、材料押出、3D、3Dプリント、3Dプリンタ、付加製造
【講演のポイント】
従来3Dプリントによる造形が困難とされていた高結晶性樹脂のPOMについて、材料押出法を用いて確立した3Dプリント造形技術について紹介し、樹脂3Dプリントにおける更なる材料種・用途範囲の拡大へと繋げる。
【プログラム】
1. イントロダクション
1.1 社会に広がる3Dプリント技術
1.2 3DP技術のメリット
1.3 主要な3DP技術の分類
2. POM樹脂の3DP造形技術
2.1 主要な樹脂3DP技術の分類
2.2 MEX方式3DPで使用されている樹脂種
2.3 POM材料における、MEX方式3DPへの適用の難しさとポイント
2.4 POM材料の造形の必要条件と装置例
2.5 3DP造形したPOM造形物の機械特性とその最適化
【質疑応答】
【第3講】 3Dプリンティング用プラスチック材料とプラスチック用添加剤
【時間】 16:15-17:30
【講師】株式会社ADEKA 樹脂添加剤開発研究所 改質剤研究室 課長/主任研究員 中村達人 氏
【講演主旨】
プラスチックは軽量かつ扱いやすいため様々な用途で使用されていますが、目的とする用途によって必要な添加剤を処方し、機能付与や高性能化が必要です。3Dプリンタで使用されるプラスチック材料も近年の活用の広がりに応じて高性能化が求められています。
一方で3Dプリンティングは射出成形といった既存工法とプロセスが大きく異なるため、そのプロセスに対応する添加剤処方が求められます。
本講演ではプラスチック用添加剤の基礎から、3Dプリンティング材料、特にフィラメントへの添加剤処方について解説いたします。
【習得できる知識】
①プラスチック用添加剤の基礎知識
②各種用途で求められる機能と対応する添加剤の基礎知識
③射出成形と3Dプリンティングの違い、および対応できる添加剤に関する知見
【講演キーワード】
フィラメント、添加剤(酸化防止剤、光安定剤、難燃剤、静電気拡散剤など)
【講演のポイント】
プラスチック用添加剤によるプラスチックの高性能化とそのメカニズムについて、射出成形とMEX式3Dプリンティングでの違いを中心に紹介する。
【プログラム】
1.プラスチック添加剤の概要と役割
1-1. プラスチック添加剤に求められる性質
1-2. 成形加工条件が添加剤の性能に与える影響
2.射出成形とMEX式3Dプリンティングの違い
2-1. 成形に必要な温度の違い
2-2. 力学特性の違い
2-3. 分散・配向の違い
3.添加剤によるMEX式3Dプリンティング材料の高機能化
3-1. 添加剤
3-2. 改質剤
【質疑応答】